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前回の話 ひどい熱帯夜だ。 唯でさえ脂汗が滲み出る程緊迫した作戦が、こんな時に発令されるとは。 やっとの思いでAL、MI作戦が終結したかと思えばこれだ。 手拭いで額やら頬に伝う汗を、彼らの仕業であるかのように鬱陶しく払う。 敵の彼らも中々に頭の切れる連中のようだが、 念には念を入れて最終兵器を出し惜しみして留守番させていたのが功を成した。 骨の折れる作戦だったが、 お陰で秘書艦に待機命令を出し続けた事を糾弾されなくなったのは、果たして喜ぶべきところか……。 何にせよ、睡眠時間さえ大幅に削られたこの作戦も遂に終止符を打つ事が出来たと言えよう。 先程入ってきた通信によると、もう電探には敵艦隊の脈が全く現れなくなったらしい。 だからこうして精神的にも身体的にもガタが来ている体を、 舗装された堤防に精一杯足を踏みしめて支え、艦隊帰投を今かと待ち構えているのだ。 何でもない単なる潮風にさえともすれば倒されそうだが堪える。 艦隊面子は自分なんかよりも余程疲弊しているのだ。 …………………… ………… …… 共に待機していた艦が、早々と担架に重量級戦艦三隻と軽空母二隻を乗せて去って行った。 これまでにない甚大な被害であるが、代わりに旗艦大井だけは被弾を完全に免れていた。 と言うのも艦隊決戦の勝敗を最も左右するのはその旗艦であり、 旗艦にだけは何としてでも被害が及ばないように指揮していたからだ。 何の反発もなく作戦内容を随伴艦に刷り込ませる事が出来たが、やはり心苦しい。 休みたいだけ休んでくれ。あいすくりんを進呈してもいい。 そして今、波打つ堤防の上では自分と第一艦隊旗艦大井だけが残されている。 「…………」 大井は敵艦隊を撃滅させた直後から終始呆然とした様子だった。 いつもの凛々しさはない。 大井の目は焦点が合っているのかいないのか、私の方を向いているのに見ているようには見えない。 「……ていとく?」 魂でも抜けたような平坦な声色だ。 大丈夫か。私が分かるか。 「作戦、終わったんですか……?」 嗚呼、終わったんだよ。 お前ら全員帰ってきたんだよ。 「そう……はあ……っ」 どさっ。 膝から崩れ落ちそうになった大井を、自分の体で受け止め支える。 随伴艦の姿がある今まで懸命に堪えていた物が遂に壊れたのだろう。 尚も崩れそうな程身体に力が入らないらしく、抱え方を工夫せねばならなかった。 密着し、腰に手を回す事になってしまうが許せ。 背の艤装が少し邪魔だ。 「敵、本当に撃滅させられたんですか……?」 それはお前が一番分かっているだろう。 通信でお前が直々に、あるだけの全ての魚雷を敵旗艦に命中させ撃沈を確認したと報告してきたじゃないか。 戦艦には探照灯も装備させていたから見えたのだろう? 「そう……そうよね……」 力が入らない腕を上げて、大井は私の背に時間をかけて手を回した。 私の存在を確かめ、しがみつくように。 大井の両手や声は小さく震えている。 「ごめんなさい、提督……もう少し、このまま……」 分かった。 棟に戻りたくなったらいつでも言うんだぞ。 歩けないなら負ぶってやる。背の艤装の重さが見た目相応でなければの話だが。 「っふふ、提督には無理ですよ……っ」 大井は皮肉って一瞬笑ったかと思いきや、身体で嗚咽を上げる。 「っ……、ふ、……ぅ、ひっく……」 私の背に回された両手は一際大きく震え上がり、 捕まえた物を決して逃がさない具合に落ち着きなくぎゅっと私の背の上着を掴んだ。 きっと大井は、託された大き過ぎる期待と、湧き出る不安やプレッシャーに押し潰されないよう、 自分を保つ事で一杯一杯だったのだろう。 強力な兵器である鉄の塊を背負い、ただっ広い海洋を駆け抜けて来たと言っても、 この震える華奢な肩と、やや細めの腕と、大きくない手をいっぺんに感じてしまっては、 罪悪感がダムのように押し出される。 償いとかそういう事ではないが、出来るだけ落ち着かせようと手から腕まで使って頭を優しく撫でる。 「ぅ……ん、すん……ひっく、うう……」 よく帰ってきてくれた。おかえり。 「っ、作戦が悪い、のよ……、他の艦にっ、あんなに被弾させて、ぐすっ……」 悪かった。悪かった。 …………………… ………… …… 「……ん、……」 まだ窓から明るい光は射し込んでいなかった。 瞼が開き、敷地内の遠い明かりを頼りに最初に入ってくるは、天井を向いて寝息を立てるあの人の姿。 重くなくやけにはっきりした意識を頼りに眠りにつく時の状態がどのようなものだったか、 それは見ていた筈の朧げな夢の内容よりずっと回顧しやすいのだった。 ――なんで離れてるのよ―― この人と私の疲れに疲れきった精神をどう癒すかの審議の結果、 この夜の暑さ構わず抱き合って共に意識を投げ打ったというのに。 この人の体温が離れてしまったら寝心地に違いが生じて当たり前。 魚雷の直径程度に上体を浮かせてこの人の顔に影を落としてみても、この人は睡魔に取り憑かれたままのようだ。 寝返りでも打ったのか。 私よりも睡魔が大事か。 その可愛らしくも憎たらしい顔を歪ませてやりたい、苛めてやりたい、といった欲望に身を焦がす私に罪はない筈だ。 私の安眠妨害の原因は、その安眠をもたらしていた提督そのものなのだから。 再び粗末な布団に身を預け、追いかけるように提督に身を寄せる。 この人の肩に手を添え、自然と目の前に来た耳に風を送ってみる。 ふーっ。 「…………」 駄目か。 しかし逆にこれだけで起きられたらそれはそれでつまらない。 と言うか、まさかとは思うが絶命してはいないか。 とんでもない事を真剣味皆無で考え、再度上体を起こしこの人の心臓部分に私の耳を宛てがう。 念のため体重はかけないように。 とくん。とくん。 そこには、憑き物から解放されたように穏やかな脈があった。 一緒に僅かに聞こえる呼吸も長いものであった。 自然と私の呼吸をそれに合わせると、失われた一体感が少しだけ取り戻せた気がする。 だがまだ足りない。 浮かせている上体からひっくり返した砂時計のように少しずつ力を抜き、遂にはこの人の胸に完全に頭を預けてしまう。 どくん。どくん。 音に同期して私の頭は小さく突かれる。 温かい。 ――よかったですね、私が大型艦じゃなくて―― 重くないようで、この人の鼓動間隔は何ら変わる事はなかった。 思わず永遠に委ねてしまいそうになるが我慢。 そっと頭を上げ、この人の耳元に回帰する。 舌を突き出し、この耳の外周から耳たぶまでを舌先でなぞる。 つぅー……。 「…………」 よっぽど疲れているらしい。 となると、この人がどこまで寝ていられるか興味をそそられるもので、 私がもう一度眠りに意識を投じる考えはもう跡形もなく消え失せていた。 本気でこの耳に悪戯する事を決め、宣戦布告の意味で口付けから入る。 「……ん、ちゅ」 「ちゅ、ちゅく、……ちゅっ、ちゅー……、んん……」 「んちゅっ、はぁ……」 しっかりとした布告になっただろう。 もう伝聞で聞いた真珠湾のような不意打ち攻撃ではなくなった。 この耳に囁きかけ、口内に唾液を分泌させる。 攻撃手段として口付けだけでなく、舐めや啜りやしゃぶりも落としてやる為だ。 「起きないでくださいねー……。……んちゅっ、はぁ、……ふぅぃい、ちゅくっ」 「ちゅちゅ、ちゅーっ、はぅ……、ん、ぺろ、ぇろれろれろれろっ」 「ちろ、ちろ、ふ……ちゅっ、ふ、ぺろぺろぺろぺろぺろ、ちゅっ」 「ちゅ、く、く……、ん、ちゅぶぶぶぶっ、ちゅぱ、はぁ」 「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、……れる、れる、くぶ、ちゅむっ」 「……ん……」 この人が初めて声とも言えない音を発し、小さく身動ぎした。 流石に音を立てると安眠妨害になるらしい。 だがまだ大丈夫だ。 追撃を行う。 「……ん、じゅる、ちゅるちゅるちゅる、ちゅくっ、はぅ……」 「ちゅっ、ん、ちゅっ、……はぁ、ちる、ちゅくちゅく、ぺろぺろぺろ、ぇろ……」 「はあ……、ちゅ、ちゅぷぷぷぷっ、ふぅ……、ちろろろろっ」 「ちゅるるっ、ちゅぷっ、……はあ……」 「……ふーっ、ふーっ、……うふっ、ちゅぷ、ちゅぷっ、ちゅっ」 「ちゅくちゅるちゅるちゅる、んぶぶ、ちゅぶっ、ん……」 「はあ、はあ……」 その耳は、私の執拗な攻撃によって てらてらと卑猥に汚れていた。 ――これを、私が…… ―― 拙い。 ただこの人の耳に悪戯していただけなのに、勝手に私の身体が、下腹部が、熱く……。 見えない糸で上から操られるように起き上がってこの人の下腹部に跨り……。 ……あら? 「え……硬い……?」 起きているのかと提督の顔を見やったが、目は開いていない。 しかし、殆ど光がない中よく見ると、眉間に力が入っていてどことなく苦しそうな……。 「うう……ん……」 「……ふふっ」 寝ながらでも感じる事はできるんですねえ。 私の大事な場所を下着越しでこの人のアレにズボン越しで擦り付ける。 目を閉じたままで、ここをこんなにするなんて。 まして耳を悪戯していただけなのに。 この人って、本当に好き者だなあ。 私の事など棚に上げてふわふわした頭でそんな事を考えながら、腰を前後に動かし始める。 「んっ、……ぁ、あっ」 やっぱり互いが布で覆われたままだからか、刺激はそれほど強くない。 それでも何も感じないと言うと、それもまた嘘になるのだった。 「ん……、ん、んん……」 身も蓋もなく言ってしまえば、こうデリケートな場所は敏感だから物問わず擦れば反応してしまうし、 この場合だとこうでもやんわりとこの人の熱は伝わるから悪くない。 寧ろ、これくらいだと自分を焦らす事ができて、 私の中の熱が必死に行き場を探す渦潮のようになっていって、下腹部が次第に湿り気を帯びてくる。 「ふっ、ふぅ、っ、ぁ、あ……」 「あぅ、っ、んん、んふっ……」 しかも構造上、それが液化して降りてきてしまえば漏水を止める手立て等ない。 その為に下着という装甲があるのかもしれないけど、 それもまた耐久性と耐水性は高くなく、結局は何の意味も為さなかった。 それならこの行為を止めればいいのだろうけど、 戦意高揚状態の上で私の蕩けた辞書から"止める"なんて語句は消滅している。 それだけでなく、この人が重苦しい喘ぎ声を漏らし、顔をどんどん険しくしていく様を、 しかもこの跨った姿勢から見下ろしていては……。 「っ、く……」 ――私、この人を犯してる―― なんて無防備だろう。 冬のあの日私が初めて夜這いを仕掛けた時は、この人の局部を晒して直接刺激を与えるまで起きなかったけど、 今日もかなり続いている。 こうして跨って前後に擦り付けても起きないのならば……。 「はあ、……っ」 いよいよ無遠慮になった私は、提督の上体に同じ物を重ねるようにして転覆した。 提督の両肩に両手を添え、完全にこの人を覆ってしまう。 私の身体にこの人の鼓動が送られてくる。 それはもう私の絶好調な缶に負けないくらい回転しているのが分かる。 この人の心臓の音を感じるのが私はとても好きだ。 純粋に温かいから、というのも理由の一つだけど、 この人の内側の変化が一番大きく現れる部分だから、という邪な理由もある。 この人の事は細部や奥深くまで知りたい。 これだけでも結構速く動いているが、もっと速める事は出来るのか。 「行きますよぉ……、ん、んっ、ふっ、ふぁっ」 がくがく、と布団ごとこの人の身体が動きそうになるくらいの勢いで艦体を揺らす。 ここまで来るともうこの人が起きるか起きないかの疑問は、遥か後方まで置いてけぼりになっていた。 というか、そんなみみっちい疑問なんてもう雷撃処分でとうに沈んでいる。 夜戦馬鹿という事じゃないけど、 夜戦になると必然的に戦意が上がる私の性質は誰にも、自分にも止められない。 「ふぁ、ぁあ、ああああっ」 焦らしが効き、私はどんどん油を漏らす。 それがこの人の下腹部を汚す。 気持ちいい。気持ちいい。 「あぅ、はああ、提督、提督……!」 ――大規模作戦艦隊旗艦を務めて報酬があいすくりんだけなんて、割に合う訳ないじゃない……! ―― 「提督、提督、もっとぉ……っ!」 欲望が、私の缶を加速させ、暴発に向かって熱を上げさせる。 この人の心臓も、文句の一つでも言いたげに大きく速く私の身体を叩く。 私の大事な場所が擦れ、この人は私に滅茶苦茶にされる。 「はぅ、ぁあああ、提督、ていとくぅ……っ!」 「ふあ! ああっ! ……~~~~っ!!」 この人の身体と重なり合って果てた時、 とうとう暴発した私の缶は大きな脈打ちを最後に機能を暫し停止する。 歯を食いしばってあまり大きな声は上げないように努めるも、歯の隙間から声が漏れてしまっていた。 「っ、はあ、はあ、はあ……、はあぁぁ……」 荒い息を整えようと、必死に酸素を取り込む。 気が付けば、窓の外の空は若干蒼く染まっていた。 それでもまだ、この人は多少息は荒いものの起きていないようだった。 「……マルゴ、マルマル……。起きないなら私、先に行きますよ……」 さて、この後始末をしてから今日の任務通達の受け取りを……。 がばっ! 「!?」 え、何!? 起き上がろうとしたら急に背中を押さえられて……! 「大井ぃ……」 下のこの人が呻くように私を呼び……。 気付けば私は布団に押さえつけられ、さっきまでのこの人のような姿勢にされていた。 「あの……、いつから起きて」 「耳を舐められた時だけでも驚いたのに、まさか私を玩具にするとはね」 大分前から起きていたらしい。 狸寝入りなんかしなくていいのに。 この人は不敵に笑って私を見下ろす。 もう明るくなってきたが、終わっていたと思っていた夜戦はまだ続いているようだった。 戦況も逆転されたかもしれない。 「疲れていたとは言え、放ったらかして悪かったよ……。だから今の続き、どうだ?」 「……っふふ」 「もうこんな時間ですから、一回だけですよ?」 ――だから、一回のうちに満足させてくださいね―― 勿論、行為が一回で済む事はなかった。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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247 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 13 35 ID AWJFqZtI 流れぶった切ってアレですが、提督×秋月、やりたいと思います ここの秋月はLv99です。だから犯罪なんてなかった、いいね? 248 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 14 59 ID AWJFqZtI マルヒトゴーマル。 提督は最後の書類を片付け、寝る前のティータイムと洒落こんでいた。 「司令、これって…」 秘書艦の秋月が、カップの中の液体について、ジト目で問いかけてくる。 提督は紅茶を飲まない。金剛のティータイム攻撃もなんだかんだでかわしている。 というわけでカップの中身はホットミルクである。 「どうした秋月、寝る前のホットミルクは安眠効果があるんだぞ」 そう言いながら、カップの中身を飲み干す。 「はあ…」 ため息をひとつ吐き、カップの中身を飲む。 「ありがとうございます」 「いや、いいのよ。こんな時間まで付き合わせちゃって悪かったな」 珍しく仕事が多かった日だったため、残業となってしまった。なお残業手当は出ない。 「あ、マルフタマルマルです。今夜は月が…月が綺麗ですね…」 若干頬を紅く染め、秋月が時報を告げる。 「司令。ん、司令?」 思いがけぬ台詞に、絶句した提督。 「おま、秋月、ソレどーゆう意味か解っていってんの…?」 「当然です。だって、司令ってば鈍感で全然気付いてくれないですし…」 少しずつ、顔に色が乗ってくる。昼の凛とした表情ではなく、初心な少女と男を求める女の中間のような顔。 「ほら、司令…この秋月は、全部司令のもので すよ…」 色が乗りきった女の顔で、少しずつ近づいてくる。 「司令、大好きです」 動けない提督に抱き付く秋月。柔らかな秋月の身体は、提督の理性を破壊しにかかる。 確かに秋月は可愛い。提督もケッコンしようかと思っていた。しかしこのヘタレ、普段の態度がアレなのに、こういう事となるととたんに奥手になる。だが、これはチャンスと見て、取り敢えず秋月を落ち着かせるとこから始まる。 249 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 16 29 ID AWJFqZtI 「ほら待て秋月。少し落ち着け」 「いやれふー、んふふ」 頭をぐりぐりと押し付けてくる。まるで犬のよう。 「そっかー残念だなーせっかくいい話あったのになー(棒」 ピシッと音が鳴るような勢いで、秋月の動きが止まる。 「なんですか、いい話って?」 期待に目を輝かせている。そのキラキラ具合にたじろぐが、ここで引いたら男が廃ると、執務机に向かって、机の引き出しを開ける。 「秋月、ちょっとこっちこい、今日最後の仕事だ」 想定外の出来事に、いぶかしみながらも秘書艦としての勤めを果たすべく提督のところへ向かう。 『ケッコンカッコカリ手続書』 「…ほぁ?」 完全に固まる秋月。 「ほらさっさと名前書け。んでこっちに寄越せ」 提督は普段通りを装うが、若干声がうわずっている。 「司令、これは、その」 「なんだ、いらないのか?」 「いえ、秋月、書きます!」 なにやら妙な気合い、入れて、書いてる。 「さて、と」 書類を受け取った提督が、話を切り出す。 「こんなんでムードもへったくれも無いが、秋月、俺とケッコンしてくれ」 提督が小箱に入った指輪を差し出してくる。 「書類に名前書いちゃった時点であれですけど、私なんかでいいんですか?」 「それは了承と受け取るぞ?」 紅くなった顔をニヤつかせ、若干強引な言葉を発する提督。 「はい!構いません!じゃあ…」 そういって左手の白手袋を外す。 「お願いします…ね?」 250 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 17 39 ID AWJFqZtI 左手の薬指に指輪を通し、誰も見てないが誓いのキスを行った。 「さて、秋月。ケッコンしたら、夜にすることはひとつだな?」 「ふえ?」 秋月を膝から抱えあげ、所謂お姫様だっこをする。 「し、司令?」 ニカッと笑って、寝室に向けて歩く提督。念のために、明後日までは艦隊は休日だ。1日くらい徹夜しても問題無い。 とす、とベッドの上に下ろされた秋月。 「司令…ん…」 唇を合わせるだけのキス。しかし、これだけで終わる訳がない。 「んむぅ?!ちゅる…」 提督は軽く開いていた秋月の唇から、舌を入れて口内を蹂躙する。 歯列をなぞり、舌先をつつく。 慣れてきたのか、秋月も舌を絡める。 「んちゅう…んむ…」 舌を吸い上げ、互いの唾液を交換する。 「ぷはぁ…しれぇ…」 「ん、どうした?」 しばらく吸い合っていたが、息が苦しくなったので離れると、荒い息を吐きながらトロンと蕩けた目の秋月に、白々しく問いかける。 「…きもちよかったです」 「そうか、なら」 ふにっ。 「ひゃあぅっ!」 「そろそろ次に行こうか?」 普段から強調されていた、他の一部以外の駆逐艦娘より大きな胸を揉む。 「んっ、ふっ、んあぁっ」 提督は服の上から、敏感なところを避けるように揉んでいく。 「しれぇ…もっと、もっと気持ちよくしてくださぁい…」 焦らされて出た言葉は、普段の秋月からは考えられないものだ。提督の興奮が大きくなっていく。 251 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 18 51 ID AWJFqZtI 「服、脱がすぞ?」 提督の問いに、秋月はこくこくと首を縦に振る。 改めてキスをし、舌を絡め合うと、提督が服を脱がしにかかる。 ほどなくして前のボタンを全て外すと、秋月のそこそこ大きな胸を包む白いブラが現れる。 「その…恥ずかしいです…」 やはり初めては抵抗があるのか、片手でブラの上から押さえる。しかし、 「ほいっと」 「あっ…んああっ!」 ふっと腕を退けると、一気にずり上げて綺麗なピンクに吸い付く。 「んぁ…ひゃあぁ…」 かりっ。 「ああぁっ!!」 当然、反対側も手でもみもみ、くりくり。 「はあっ、はぁっ」 「どうだ、気持ちよかったか?」 「はいぃ…きもちよかったですぅ」 「そうか」 そう言うと、また舌を絡め、手が秘部へと降りていく。 くち、と布の上から触れてもはっきり分かるほど、秘部は濡れていた。 「下、とるぞ?」 こくんと頷くのを確認して、提督が下着を脱がす。少し周りをふにふにと刺激したあと、膣口に指先をあてがい、 「入れるぞ?」 そのまま、二本の指を挿入する。 「んあああっ」 秋月の膣内で、気持ち良さそうな場所を探してバラバラに動く指。未だ未経験の秋月には、それですら強すぎたため 「司令、秋月イっちゃいます!あぁっ、んああああっ!!!」 びくん、びくんと秋月の身体が痙攣し、全身で絶頂を伝えてくる。 ずぷっと指を抜き、秋月が絶頂している間に、服を脱ぐ提督。 秋月が絶頂から帰ってくると、上には裸の提督。頭を撫でながら、待っていてくれたらしい 252 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 23 05 ID AWJFqZtI 「本番、してもいいか?」 「はい、お願いします」 くちゅ。 「んぁ…」 すぶぶぶぶ。 「んあああああっ」 こつん。 「ひゃあっ!」 提督の肉棒が、子宮口をノックする。 こつ、こつ。 「あっ、あぁっ!」 「どうだ、気持ち、いいかっ?」 「はい、でも、司令、いっぱい動いて、いっぱい私で、気持ちよく、なってくださいっ、あぁっ」 いじらしい秋月の言葉に甘え、提督が腰を振り始める。 パンパンと、提督の腰と秋月の太ももがぶつかる音に混じって、秋月の秘所からぐちゅぐちゅ、じゅぷじゅぷと卑猥な水音が鳴る。 「あっ、ひゃあっ、んあっ、あぁっ」 ごつごつと子宮口をノックするたび、秋月が特に甲高い声で鳴く。 秋月の膣内の締め付けが強くなってくるとともに、提督の射精感も限界に近づいていく。 「秋月っ、そろそろ、出すぞっ」 「はいっ、いっはいっ、射精してっ、秋月のっ、膣内にっ!」 「うあっ、射精るっ!」 「イくっ、イっちゃいます!ぁぁぁああああっ!」 びゅるるる!びゅくびゅくびゅくびゅくびゅく! 「あぁっ、射精てる…熱いの…しれぇの…」 「あ…まだ、硬くなって…」 「悪いな、まだ行けそうだが、いいか?」 膣内で硬さを取り戻した肉棒をひくつかせ、提督が問う。 「はいぃ…いいですよぉ…」 絶頂の余韻を感じながら、許可を出す秋月。しかし、次の快感への期待から、既に声が蕩け始めていた。 ずずずず…ずん。 「ふぁああ…あんっ」 先程はさすがに性急すぎたと、今度は秋月がより感じる点を探るように、膣内を蹂躙する。 253 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 24 45 ID AWJFqZtI 「んきゃあっ?!」 やや奥の天井がよく感じるらしい。今度はそこを重点的に責めていく。 「きゃあっ、ああっ、さっきより、しゅごいっ!気持ちいいっ、ですっ!んあっ!」 亀頭の先で小突いたり、カリの出っぱったところで引っ掻くように抉ったりした。先を押し付けながら擦りあげ、また同じようにゆっくり抜いてやると、一番いい声で鳴いた。 「んああっ、あっ、あぁっ!」 何度か往復させると、膣内がぐっと締め付けてきた。 「あっ、来ますっ、さっきよりおっきいの、来ちゃいますっ、ああああぁぁぁぁっ!」 精を搾り取ろうとする膣内の感触を味わいながらも、込み上げる射精感を抑え、絶頂にうねる膣内を更に責め立てていく。 「ああっ、司令っ、いまっ、イってるからっ、らめっ!」 「知ってるっ、だから、いいんだろっ?!」 ぱんぱんと勢いよく、先程見つけた弱点を意識しながら肉棒を突き立てていく。 「あっああっらめらめ!秋月おかしくなっひゃいますっ!」 「いいぞ、おかしくなっちゃえっ」 提督の言葉がトリガーになったのか、締め付けが更にキツくなる。 「あっ、だめっ、もう、秋月っ、んああっ、イくうううううぅぅぅっ、うあああぁぁぁぁっ!」 「ぐうっ!」 びゅるっ、どくん!どぷどぷどぷどぷ! ぐっ! 「んあっ、しれぇ?!」 提督が、射精しながら動き出す。 どくどくと白い欲望を吐き出しながら、ごんごんと子宮口を叩いていく。 「むりっ、らめっ、もっといっひゃいますっ、んああああぁぁぁぁっ!」 「うおおっ!」 どくどくどくどく!どぷん! 更に勢いよく、秋月の子宮を白く染めようと射精する。 「ああっ、うぅっ、もう、いっはい…お腹にゃか、熱い…」 254 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 25 37 ID AWJFqZtI 「んへへ…」 「秋月、どうしたの?」 「はっ、朝雲?!いや、何でもないです!」 「いや、妙に顔がゆるんでるし、大丈夫?」 「そ、そうですね、お気遣い、感謝します」 「んふふ、司令…」 左手に光る銀のケッコン指輪。光にかざし、煌めかせる。 「そういえば、明日、夜戦日でしたね…」 初めて以降、一週間に一回は、夜戦をしてもらっている。 「明日は、気合い入れないと」 +後書き 255 :カルガモ ◆ij0uQpYHCo:2014/11/23(日) 14 27 54 ID AWJFqZtI よし終わり! 秋月に一目惚れしました。こんな感覚は春の天津風以来です。 あ、前スレで天津風の書いてた者です。残りのストックは時津風と初風なんですが、いまいち難産なんです…国語力が、国語力がちょこっと足りないのかな…? これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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783 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/05/01(金) 20 18 47 ID 2OItt8C6 [1/5] 長波ちゃんにあれこれするSS投下 挿入なしでストーリーもないエロです 784 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/05/01(金) 20 19 51 ID 2OItt8C6 [2/5] 期間限定海域での戦闘で情けないことに一人大破したあたしは、妖精さんに艤装を預け、呼ばれていた執務室へ向かった。 「入るぜ、提督…」 提督はああ、と短く返事をして、海域突破の指令や、各地から集めた情報を見入っている。 秘書艦はおらず、あたしと提督の2人だった。寡黙で厳格な提督があたしに気を使って席を外させているのか、そんな気遣いされる方が情けないもんだがーーとはいえ、今回の大破は艦隊であたし一人連撃だったのだ。そのうえ、疲労もついていた。提督の判断にだって、無理があったと思うのだ。 来るたびに靴で上がるのに少し躊躇う絨毯を踏みつけ、あたしからの謝罪でも待っているのか、黙ったままの提督を睨みつける。 「提督!意見具申!あたしもそりゃあ被弾はしたけど、もうちょっと待ってもらえば、あたしだって注意が鈍ることなかったと思うぞ!?それに最深部まで保ったんだし、海域突破もできたしーー」 書類から顔を上げ、喚くあたしをぽかんと見る提督は、ばさ、と書類を置き、驚いたように目を丸くしながら腰を上げた。 「長波、貴様、何か勘違いしてるぞ!」 「へっ?」 提督は一枚の書類を机の上に起き、手招きをした。向かい側から机の上に体を乗り出すと、提督は笑って、こっちに回ってきなさい、と膝を叩く。膝の上に座れってんじゃないだろうなあ?あたしはそんなにガキじゃないぞ。 机を回り込むと提督が書類を指差し、にっこりと笑った。 「改造できる練度に達したから呼んだんだ。他の駆逐艦より時間がかかったが、要求される練度が少し高いからだな。仕様があるまい」 書類にはあたしの現在の能力と改造後のステータスや上昇値、改造によって作れる装備の詳細なんかがずらっと並んでいる。「じゃ、なんで改装室じゃなくてここなんだよ?」「夕雲たちからは何も聞いていないのか?」 「いや?今日は会ってないな、そういや」提督は少し困ったようにため息をついた。「なら、しょうがないな。一応、皆に改造のタイミングで通過儀礼を受けてもらうんだ。悪いことや厳しいことじゃない。ストレス発散の、まあ、ひとつの手段だと思ってくれればいい。…被弾したくらいで、怒鳴ったりはしない。よくあることだ、直せるしな」 「あ、そ…」 提督を悪く思ったことを少し恥じる。そういや提督が怒っているところなんて見たこともない。資材消費に顔を青くしてるところはよく見るが…。 「では、長波、いいかな。といっても、お前がすることは特にないんだが…」 ぐい、と体を引き寄せられ、提督の膝の上におさまる。驚いて抵抗すると、がっちりと腰を押さえつけられ、なんだ、大人しくしてくれ、と唸るような声が聞こえた。 「な、なんだよ!急に!」 「なんだって、さっき言ったじゃないか」 「なにすんだよ!あっあたし、服もボロボロのまんまだし、そんなベタベタすると汚れるぞ!」 提督はあたしの髪を耳にかけ、 「構わないぞ、着替えればいいんだからな。貴様も改装すれば制服も直せるんだし」 と言った。自分の顔のすぐ後ろに提督の顔がある。肩や背中には、提督の胸や腹の感触を感じるし、腰にまわされた腕は自分の腕とは全く違う。こんなに近くで提督と接したことなんて初めてだった。 「何すんだよ…」 「悪いようにはしない。いや、優しくするとも」 「だ、だから何を!」 顔が熱くなるのを感じる。具体的にどうということは知らないが、なにか凄く、恥ずかしいことなんじゃないかと思う。夕雲の提督に対する振る舞いを見ているだけで居心地の悪いもの感じるあたしだ、こんなベタベタ触られるのに、違和感を感じないはずがない。提督は声を上げて笑った。あたしの肩に額を乗せ、なおもくっくっと笑う。 「いや、言葉で説明するのは少し難しい。難しいというか、長波は嫌がるかもしれないな。改造されている艦娘は皆経験していることではあるんだけど。ま、だいたい想像通りだと思うぞ。」 背中の髪を横に分けて、首元にキスをされる。ぞわ、と首の後ろから腰まで変な感じがして、なんと言えばいいのかわからず押し黙ってしまう。 「緊張しなくてもいい。」 もう一度キス。しながら、破れたシャツから手が入ってくる。 「駆逐艦なのに、長波の胸はしっとりしてて、こんなに柔らかい」 手のひらはざらざらしてて、ふわふわと胸を触ってくる。あたしはもう混乱してしまっていて、抵抗という抵抗ができない、し、嫌なのかどうかもいまいちよくわからない。しかし、すごく、はずかしい!触られていることも、抵抗できないことも、相手が提督で、あたしがぼろぼろの服で、それから、あたしは全然こういうことになじみがないことも、全然女っぽくもないことも恥ずかしい。この部屋の鍵を閉めてもいないことも思い出して、もっと恥ずかしい! 「っひゃ!」 グルグル色んなことが頭を駆け巡っている間に、提督の手があたしの乳首を摘んだ。痺れるような感覚が走って、聞いたこともない声が口から飛び出て、手で口を覆う。何だ今の! 「うん、気持ちいいな?」 「い、いやだ、」 先端をやさしく爪で掻かれる。肩や腕に力が入る、けど、どういう風にすればこれを逃がせるのかがわからなかった。 「ひ、んん、っ」 すりすりと乳首を摘んだまま手の指で擦られると、腰まで変な感覚が広がって、提督のふとももを足で挟み込んだ。体中おかしい。提督が笑って、あたしの太ももを持ち上げる。ぼろぼろになったストッキングの上を撫でて、あたしは、どうしてもその奥が切なくて、提督の腕をつかむ。 「嫌か?」 口に出すのも恥ずかしい。首を振ると、提督はまた笑った。 「長波は肌がすべすべだな。ずっと触ってたいよ」 「やめろよ、変態…っうあ!」 ストッキングの上から足の中心を撫でられて、思わず悲鳴を上げてしまった。どろ、と何かが体の奥から溢れるのがわかる。指の甲と間接ですりすりとそこを擦られると、腰が勝手に跳ねた。 「や、だ、何だよこれ、」 「ここ、濡れてるんじゃないか」 「やあっ!」 指を軽く食い込まされて、頭が真っ白になる。何だ、今の? 「ここ、気持ちいいだろう」 ひときわ疼く突起を引っ掛けられるともうどうしようもなく感じてしまう。奥がむずむずして、でも、突起を掻かれると、それだけでおかしくなりそうだ。 「直接触ってあげようか」 直接?指で?胸を触られた感触を思い出して、今、触られた快感を思い出して、ぞくっと体が震えた。 「なあ、溢れたぞ、今。いやらしいな、長波」 びり、とストッキングの破かれる音。下着の隙間から指が滑り込んでくる。ちゅぷ、とびっくりするような水音が聞こえて、提督は聞こえたか今の、と揶揄う。 「いっぱい濡れた方がいいんだからな。俺もうれしいよ。長波は本当に可愛い」 耳元で囁かれながら、一番じんじんする突起を摘まれて、直接の刺激に全身が跳ねる。 「や、やだあ、待って、くれ、それ、あっ、」 指の腹で擦られながら、可愛い可愛いと繰り返す提督に首を振る。 「あっ、あううっ」 ぐちゅ、と凄い音がして、誰も知らないところを指が入ってくる。 「きつくて、熱くて、柔らかいな」 ばちばちと頭に火花が飛んだ。太い指が中を一杯にして、親指は相変わらず感じることを引っ掻いた。じわ、と今にも爆ぜそうな熱が、お腹の奥に広がって、怖くなった。 「あっ、入って、てーとく、あっ、あっ、擦ったら、だめ、くる、き、っーーー」 きゅん、きゅん、と中が痙攣するのが自分でもわかる。洪水のような快感に耐えきれず提督に背中を預ける。ぼーっと自分の乗っている提督の足を眺めると、自分の乗っている太ももから膝までぐっしょりと濡れている。 「う、うわあー!!悪い!どうしよう!これ、どうしたらいいんだ!?」 「あはは、いいさ。脱がなきゃいけないな。まあ、これで、長波の分は終わりだから、改装室に行っておいで。その間に着替えておくから。あ、トイレで噴いて、ストッキングはもう脱いでしまうのがいいと思うぞ」 「わ、悪かった…!ありがとう、提督」 踵を返してやっぱり鍵が閉まってなかったドアに手をかけ、改装室ーーーの前に便所ーーに駆ける。 まだ、腰と足下がおぼつかない。すごかった…けど、あれは改装のときじゃないとしてもらえないんだろうか? 787 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/05/01(金) 20 29 39 ID 2OItt8C6 [5/5] 以上です。 書き込みをするのが何年かぶりなので読みづらくて申し訳ないです!長波ちゃん可愛い! 長波ちゃんの同人およびSSが増えることを切に願ってます… 788 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/05/01(金) 21 22 02 ID etPqnIp6 GJ 夕雲型も人数増えてきてるし、今後、注目が集まってくるんじゃないかな 789 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/05/01(金) 22 52 25 ID .ws1uf4M gj ただ夕雲型駆逐艦はレア度が若干高いからねぇ これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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803 :名無しの紳士提督:2015/01/22(木) 00 09 59 ID UZFKGFgE キャラ崩壊ってどこまでOK? 例えば昼ドラめいたドロドロな話を書いたとして、キャラが黒くなるのはどの辺まで許されるのか気になる。というか許せる? (例 腹黒い比叡、罵詈雑言をぶちまける電、利己的で冷淡な古鷹等) キャラ崩壊注意とか注意書きを入れるにしてもやりすぎるとそのキャラでやる意味はあったのかとも思っちゃう。 804 :名無しの紳士提督:2015/01/22(木) 00 14 57 ID WQhkU92c 803 二次って「そのキャラのこういうところも見てみたい」で書くものでもあるんだし気にしても仕方なくね? その例だとそれこそ闇落ち系の話とかそういう範疇だと思うけどな 805 :名無しの紳士提督:2015/01/22(木) 00 15 59 ID 6WJqZRjQ 803 注意書きがあれば特に気にしなくてもいいのでは? そもそも多少大げさにぶっ壊さないとキャラ崩壊にはならんかと思う 808 :名無しの紳士提督:2015/01/22(木) 21 48 55 ID EJFoogIc 彼女と一夜を共にした時に語られた内容が酷く気になった。 互いに一糸纏わぬ姿で語り合うにはあまりに甘くない内容だ。 弥生はね、笑い方、思い出せない『だけ』。その前置きの時点で不穏極まりなかった。 でも、と前置きして彼女が語ったのは。 昔と変わった姉、作っている、覚悟がないなら絶対に触れるな。そんな内容。 そして最後に、司令官なら救えるかもと、か細い声の救援要請。 私は翌日の晩に如月を誘った。背伸びと見れば暁もそうであるようになんら問題はないのだが、あるいはと。 そしてそのまた翌日、私は間違いに気づかされた。弥生に尋ねるべきだったのだ、誰の話なのかを。 自室に戻るなり卯月に押し倒されたのだ。殴られるなら良かった。あるいは普通にするのであれば。 卯月は私と繋がった後、腰を降り続けている。まるで自分が性欲を抑えられないウサギのように。 破瓜の血か裂けたのかどちらにせよその赤を潤滑油にするのがいかに狂った行為か。 止めろと何度も制止した、許してくれと何度も懇願した、弥生が悲しむと何度も諭した。 けれどその全て、私の喉が枯れてもついぞ届くことなく、疲れ果てて眠るまで、解放されることはなかった。 部屋を出た時、後ろから声をかけられた。 思ってたより、嫉妬深かったみたい。 その言葉の後如月に射された。 あはっ、あはっと狂った笑い声。ああそうか、弥生は姉について語ったのだった。妹ではなく。 何度も何度も刺されるが私は抵抗しなかった。 急に刺す手が止まったのを感じ振り向くと、睦月がいた。 まるで敵艦に対するそれのように慈悲なく如月を撃沈すると私にバケツをかけながら、形容しがたい笑い声を上げた。 更に後ろに目をやれば頭と首が生き別れした卯月。 卯月に狂っていると言った時の言葉がよぎる。 当たり前びょん、正気は正気でも普通じゃないびょん。 司令官はいつから、 正気なのが当たり前で普通だと勘違いしていたびょん? 白々しいなんちゃってを思い出しながら、効かぬバケツに焼かれる傷の痛みに耐えながら目を開ければ、 いつもと変わらない表情の睦月がいた。 810 :名無しの紳士提督:2015/01/23(金) 00 21 04 ID 0/q5vhJM 808 どうしてこんなになるまで放っておいたんだ! 812 :名無しの紳士提督:2015/01/23(金) 21 49 46 ID 7VkmxtP. 「弥生は……ウサギだぴょん」 励ましているのか、それとも。言葉の真意は定かではないが卯月のようにウサギの耳を真似るジェスチャーをしている。 ぴょんぴょんと繰り返す度苛立ちが募る。あいつは、卯月は沈んだんだ。 「ふざけているのか?」 問いかけても答えは意味をなさない。ただ私が苛立つだけだ。 ふざけるなと口にして弥生を組み敷いた。陸で男をからかうのがいかに無謀か分かっていないのだろう。 私は苛立ちのまま彼女を犯した。罵倒を繰り返しただ腰を振る。営みなどではないただの行為。 どのくらい時間が経ったのか分からない頃になって目の前の光景に目眩を覚えた。 なぜ、弥生は私の下で腰を振っているのか、私が離れようとすれば脚で押さえ込むのか。 「だから……言ったぴょん。弥生ウサギだぴょん」 意味が分からないと何度も繰り返すと、彼女はこう答えた。 「分かりやすく……お茶会するぴょん? 何でもない日のお祝いを……、ぴょん」 誰だったか、三月のウサギは狂っていると語ったのは。 私は流されるまま行為を重ね、やがて泥のように眠った。 起きると目の前にいたのはいつもの弥生だった。彼女もむしゃくしゃしていたのだろうか。 「ミートパイ……焼いた。食べて? 紅茶も用意する」 金剛のような趣味はないが半端なこの時間だ、昼まで空腹でいるよりはマシだろう。 一口ミートパイを口にして、吐き出しそうになるのを必死に堪えた。 疑惑の視線に彼女の答えは…… 「ご注文は……卯月ですよね」 813 :名無しの紳士提督:2015/01/23(金) 22 38 41 ID Hgp51DR. こええよ、こええよ…… これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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15年秋のイベントの新規艦娘、練習巡洋艦鹿島のSSです こちらは人間=艦娘設定です キャラ設定に独自設定も含まれている上に 予想以上に長くなってしまいました NGは『リボンに包まれた本当の気持ち』でお願いします 403 :リボンに包まれた本当の気持ち:2015/12/25(金) 22 40 47 ID F.hV5l7U 「昇進試験合格おめでとう!これであなたも提督ね」 「ありがとうございます鹿島先生。 あなたの指導のおかげで私が試験に合格出来ましたから」 「私のおかげですかか…照れますね…えへへ…」 感謝されて照れ臭そうにしながらも アイドルのようなかわいい顔を更に魅力的にするはにかんだ笑顔が素敵な、 銀髪を紅白のチェックと黄色と赤のボーダーのリボンで それぞれツーサイドアップにした娘は、 香取型練習巡洋艦二番艦鹿島の艦娘である。 ちなみに彼女自身の苗字も鹿島であり、 誕生日も軍艦鹿島の進水日と同じく9月25日である。 残念ながら月星座は軍艦鹿島とは違っていたが、それ以外での共通点が多く、 彼女は艦娘となる運命だったと言えるだろう。 「でも気が早いですよ鹿島先生。試験に合格しただけで、 まだ正式な辞令を受けてはいないわけですし…」 「大丈夫ですよ。もうあなたが提督になることは内定していますよ」 「っ…か、香取…先生…出張だったのでは…」 背後から急に声をかけられて振り向いたら出張していたはずの香取先生がいた。 彼女は艦娘練習巡洋艦一番艦香取の艦娘である。 彼女の場合本名がカトリーヌなのが艦娘となる運命を表していたのかもしれない。 え?何故外国人っぽい名前なのかって? それは彼女達がクォーターだからである。だから彼女達は銀髪なのだ。 そして軍艦と同じく鹿島とは実の姉妹だ。 ちなみに彼女達は四人姉妹の長女と次女で、 まだ下に妹が二人いると聞いた事がある。 三女は香取型練習巡洋艦香椎の艦娘ではないかと言われているが、 今は香椎の艦娘がいるのかどうかそのものが不明な為わからない。 四女は今の所は完全な一般人である。 というのも史実では香取型練習巡洋艦は三隻までしか建造されず、 四番艦になるはずだった橿原は建造されなかったのである。 今の所は、というのは造られなかったはずの橿原、 その艦娘が将来的に現れる可能性もあるのではないかと言われているからだ。 あくまでも可能性なので現れないと考えた方がいいだろう。 存在した香椎、その艦娘が現れる可能性の方が高いだろう。 しかし香取型練習巡洋艦は三隻だが鹿島家は四人姉妹である。 四人目は生まれて来れなかったというのなら、 鹿島家自体が色々と運命にひかれているのではないかと更に思えるが、 さすがに神様もそこまで過酷な運命を辿らせはしなかったか。 それとも存在しなかった『香椎』が艦娘として現れるとでもいうのか… グラーフ・ツェッペリンの艦娘の場合は艦船の進水はした為、 竣工しなかったとはいえ艦娘となってもおかしくはないが。 まあそんな事は今気にしてもしょうがないか。肝心の今気にする事は…… 「提督になれるという事が内定しているとはどういう意味ですか? 私はこの前の昇進試験に合格して少佐になったばかりです。 提督とは本来は将官階級に使われるもので、 佐官階級である私が提督と呼ばれるには、 鎮守府か泊地で艦隊司令官にならなければそう呼ばれる事に相応しくないのでは?」 俺は疑問を率直に聞いた。 「今度新しい泊地が出来るのを知ってますね? あなたはそこの艦隊司令官に選ばれたのよ」 「な、なんです…と……私は少佐になったばかりの人間です。私のような者が…」 意外な理由だった。正直今の俺が艦隊司令官になれるとは思っていなかったからである。 「少将からの推薦もあるわ。 あなたは日頃の激務の中でも欠かさず勉学に努めていたでしょう? そこを評価されたのですよ。 あと新しい泊地は激戦区ではないですから提督としての経験を積むためにもいいですし」 「そうですか…しかしこの鎮守府の最高責任者である少将が私に目をかけて下さるとは…」 「あの人を色々とサポートして下さったでしょう。 あなたを見ている機会はいくらでもありましたよ。 あなたも鹿島から勉強を教えてもらうだけでなく、 あの人の仕事ぶりを見て学んだこともたくさんあるはずですよ」 「確かに…」 少将を支えるいち士官でしかない俺だったが、 将来的に艦隊司令官になる事を考えたら、 今の内に艦隊司令の手際等を学んでいてもよいと思っていた。 だがこんなにも早く小さな泊地とはいえ艦隊司令官になれるとは思っていなかった。 「ありがとうございます……」 「年末ということもあるから正式な辞令は年明けになるでしょうけどね。 それと、私や鹿島を先生と呼ぶのはもうやめなさい。 あなたは階級がどうであろうと私達艦娘よりも立場が上になるのですから」 「そうですよ。それに…あなたの士官学校時代の担任だった香取姉はまだしも、 私が先生って言われるのは少し恥ずかしいですから」 「先生というものはいつまでたっても先生ですよ。勉強教えてくれましたし。 年上の人が年下の人から学ぶ事だってたくさんあるわけですから」 「それはそうだけど…でも私は練習巡洋艦とはいえ、専ら艦娘を鍛える方ですし… まだ私は次代の提督候補生を育てる程には到っていませんから…」 「っと、いけない、本来の目的を忘れるところだったわ」 「本来の目的ですか?私に新泊地の艦隊司令官内定の話を伝える為ではなく?」 「それはあなたと鹿島の会話の流れでつい言ってしまったのよ。 本当は鹿島に伝えたいことがあったのよ」 「私に?」 「ええ。今日の夜に港で行われる花火大会の海上警備、あなたも選ばれていたわね。 今年も去年と同じようにするはずだったけど、 私の出張が早く終わったから急遽あなたの代わりにすることになったわ」 「香取姉が?でも香取姉がすることになったからって、私もいても…」 「あなたはまだ若いから本当はクリスマスを誰かと普通に楽しみたいでしょ」 「そんなことないわよ!私は艦娘であることに誇りを持っているのよ! 命令で自分の時間がなくなったって、構わないわ! 「ならあなたが海上警備から外されるという命令も聞きなさい」 「……了解…………クリスマスを一緒に過ごしてくれる人なんて いなかったから艦娘としての任務をしていてもよかったのに…」 鹿島の少し悔しそうな声が小さく響いたのだった。 「これからどうしますか?」 「私は今日の午後から日曜まで休日だからな。 でも予定がいつ変わるのかわからないから遠出はできないから、 外出せずにネットでもやってるさ。ちょっと寂しいけどな…」 「じゃあ私と一緒に出かけませんか? 私も今日の夕方以降の予定はなくなって暇になりましたから」 「私と外出?つまらないと思うが……」 「え?いいじゃないですか、提督さん…」 「提督さんと呼ぶのは…まだ正式な辞令は出てないから せめて他人の前ではやめてくれ」 「了解」 「……実は私は女性と付き合った事がなく、 流行にも疎いから君を楽しませられないと思うぞ」 「そうなんですか?意外です」 「一応中学生の頃に女の子二人と何かの時に一緒に出かけた事はあったが、 割とほったらかしで一人でいたという、今にして思うと……って感じの事が…」 「わかってるんだったら直しましょう。私で…女性との付き合い方の、練習…」 「いいのか?」 「私は一応提督さんの先生だし、練習巡洋艦の艦娘よ」 「私が女性の扱いが下手だったら、君も何を言われるかわからない、という事か?」 「それよりも新しい泊地の艦娘は提督さんとは初対面になるわけだから、 信頼関係を築くのがうまくいかなくて、 艦娘たちのモチベーション低下による弊害があるかもしれないわ。 逆に信頼関係をうまく築けたなら、 艦娘は普段以上の力を引き出せる機会が増えるのよ」 「戦いで敵を全滅させたり、大活躍した艦娘は精神的に高揚し、 普段以上の力を発揮する……それらの現象は今までも見てきた事だけど、 艦娘への対応能力がないとせっかくの高揚状態も途切れてしまう事もあるのか」 「そういう事です」 「ん……じゃあせっかくだし君の申し出を受けさせてもらうよ」 「本当!?」 鹿島が若干興奮気味に強く反応した。 「あ………うん、それじゃ、私はこれから準備してきますからね。 もうこんな時間だから早くしないと…… 提督さん、時間がないでしょうけどデートのプラン、少しは考えておいてください」 すぐにいつもの落ち着きを取り戻した鹿島は、準備の為に部屋に戻っていった。 しかし鹿島は自分から誘っておいてデートのプラン考えといてと言うなんて… あと鹿島からの意外な申し出だからつい受けてしまったが 冷静に考えたら艦娘とのコミュニケーションで 特定の艦娘とデートとかしてるのは自分は見た事ないから 艦娘とのコミュニケーションでデートをやるというのに少し首を傾げたが、 恐らく俺が女性との交際経験がなくて女心がわからないと考えた鹿島が 『相手がどうすれば喜ぶのか、相手の気持ちを察しながら考えられるようになろう』 という事を言いたかったのかもしれないのだろうと思った。 俺はこんな時間からなら どのようにデートをすればいいのかと考えながら準備していた。 「提督さん。本日は私、鹿島がデートの練習相手を務めさせていただきますね?」 そんなわけで女性との付き合い方の練習のデートを鹿島と行おうとしていた。 鹿島は少し大きめのランチバッグを持っていた。 おそらくサンドイッチが入っているのだろう。 だとしたらサンドイッチの食べ歩きは今回はダメか…… 良さそうなプランがダメになったっぽい事に俺は少しだけ暗い気持ちになった。 「…うふふっ、嬉しい?」 「あ、ああ……」 「…提督さん、もう少し嬉しそうにしないと…… もしかして、私が練習デートに誘ったの、いけなかったかな……?」 「違う、そんなわけじゃない」 そう。そんなわけはない。鹿島と練習とはいえデートが出来てとても嬉しい。 だけどその気持ちをおおっぴらにするのが恥ずかしく、 また、好きという気持ちが知られたら関係がギクシャクするんじゃないかという 小中学生みたいな不安を感じていた。 「ちょっと緊張して…目茶苦茶な事してしまわないかと思ってしまって… 女の子とこうやって一緒にいるのは楽しいけど、あまり経験ないから…」 「…提督さん、これは練習だからもう少しリラックスしてください。 問題があればその度に私が指摘しますから、その時に直しましょう」 「わかったよ」 しかしそうは言っても好きな子と一緒にいる以上悪い所を見せるわけにはいかず、 良い所を見せようと思ってしまうものである。 これがあまり気にしていない女の子相手だったとしたら…… 気になる人に見られて誤解されたり、 気になる人に相手から変な情報行くんじゃないかと不安にこそなるが、 そんな事すぐに忘れてしまうくらい自然に振る舞えるのだが。 「で、どこに行くのですか?」 「駅に行って、そこにある展望台で夕焼けを見ようと思うんだけど、いかがかな?」 『夕焼けって綺麗ですね。本当にずっと見ていたいわ。 最後のスッと日が落ちる瞬間が私は好きなんですよ』 俺は昔鎮守府屋上で鹿島とたまたま一緒に夕焼けを見ていた時に 彼女が言っていた言葉を思い出していた。 デート前には彼女が好みそうなものや場所を必死に考え、 見つけた答えの一つがこれだった。 「あ……いいですね。うん、とってもいいです。それじゃ行きましょ」 よかった。喜んでくれたみたいだ。考えた甲斐があった、というか覚えておいてよかった。 「早くぅ」 急かす彼女を落ち着かせながら俺達は駅にある展望台へ向かったのだった。 「提督さん。夕焼け、見られなかったですね…………」 「すまない…………」 俺達は夕焼けを見る事が出来なかった。 昼過ぎまでは晴れていたのに夕方になる頃に急に曇りだし、 小雨もパラついてきたからだ。 天気予報ではそう予想されてなかったのだが…… 「本当にすまない。せっかく楽しみにしていたというのに、こんな…」 「あなたは悪くないですよ。お天気なんて予報通りにいくとは限らないわけですから。 でもせっかく私の話を覚えてくれてたのにこんなことになっちゃうなんて… 私が急にあんなこと言い出して慌ただしい中で頑張って考えてくれたのに……」 鹿島は申し訳なさそうな顔をしていた。君は何も悪くない。なのに…… 俺は悪くないと言われても見通しの甘さを悔いた。 「提督さん、うまくいかなかったからって落ち込まないでください。 ほら、珈琲でも飲んで元気を出してください」 「あ、ああ…」 そう言ってランチバッグから水筒を取り出し、珈琲を注いだ。 その時にランチバッグの中にサンドイッチがあるのも見えた。 サンドイッチに関しては予想通りだったが、まさか珈琲まで持ってきていたなんて…… サンドイッチの食べ歩きも、珈琲の飲み歩きも、どちらもダメだろう。 彼女が作ってくれたサンドイッチや、煎れてくれた珈琲とどうしても比べてしまうだろう。 じゃあ本屋にでも行くか?駄目だ、初デートの時は本屋はNGと聞いた。 もし明石とデートをしているのなら電気屋というのもあるだろうが鹿島は明石ではない。 師しょ…日向なら瑞雲でも買うとか言って玩具屋に行ってもいいが鹿島は日向でもない。 考えても答えが浮かばず、ストレスがたまってしまう。 ストレス発散にカラオケにでも行きたくなるが、カラオケも初デートでは駄目と聞いたし、 そもそもストレス発散とか考える時点で駄目だろう。 公園でサンドイッチを食べながら会話するのもこんな雨では無理である。 俺はどうしようもなく考えあぐねていた…… 「あの……あまり別に私に気をつかいすぎなくてもいいですよ」 「えっ……」 意外な言葉だった。デートの練習なら練習といっても デートと同じように考えなきゃならないのに…… 「デートの練習って言ってしまった私にも責任がありますけど、 別に仕事仲間と遊びに行くとか、 そういう考え方をしてもいいですよ。 それだって人付き合いの一つであるわけですから。 突き詰めるのも大事ですけど、もし考えに詰まったのなら、 別の視点から考えることも時には必要ですよ」 「すまない……」 俺は少し情けなかったが、鹿島のその言葉に甘える事にした。 「カラオケ屋さん、部屋が空いていてよかったですね」 「ああ」 というわけで俺達はカラオケで日頃のストレスを発散する事にした。 デートというよりは仕事仲間との付き合いである。 まあよくよく考えたら提督と艦娘は男女の関係ではなく (そういう提督と艦娘がいないわけでもないが) 上官と部下、仕事仲間なわけだからデートとかの必要はなかっただろう。 何にせよ、他人と出かける時に自分の都合を第一に置いていた事を考えたら 相手の事を第一に考えるデートというのは、 俺に相手の事を考える力を付けさせる為のものだろう。 「ねえ、私から歌ってもよろしいかしら?」 「構わないよ」 俺は鹿島に先に歌わせた。相手の歌う歌を聴いて自分が何を歌うのかを考える為だ。 もちろん相手の歌もちゃんと聴いてあげないと会話が出来ないから聞かなきゃいけないけど。 鹿島が構えながら何を歌うかと思っていたらなんと 厨二的言動なリアル中学二年生アイドルの曲を歌った。 驚きながらも俺はちゃんと感想を言う為にきちんと聴いた。 「ふぅ~、どうでした?」 「よかったよ。可愛らしくて。物真似選手権に出ても優勝狙えそうだよ」 「ふふっ、ありがと」 正直な感想だった。いつも可愛らしい印象の彼女だったが、 アイドルの歌を歌っている時の彼女はもっと可愛らしかった。 物真似選手権で優勝狙えそうと言ったのも 鹿島が原曲を歌っていたアイドルと見た目が似ていたからだ。 「もう一曲歌わせてね」 彼女が続けて歌うのは俺に歌わせる歌の方向性を決める為か。 そう考えながらも聴く準備をしていたら彼女は今度は電子の妖精の歌を歌い出した。 時代が古くなった上にアニメの曲である。 鹿島は電子の妖精と似てなくもないが、髪型による印象が大きく、 顔付きや性格は響の方が近いだろう。 そういや白露がタイトルに1番という文字が入っているという理由だけで この歌手の曲を歌っていたけど、歌い終わった後に失恋ソングと知ってへこんでいたな…… そんなわけで鹿島は意外ともいえる歌を歌い終わった。 「あぁ…やっぱりカラオケはストレス発散にいいですね」 「ああ、最近あまり気が休まる時がなかったからな」 「それじゃ次は提督さんの番ね」 そう言われてマイクを手渡された。 彼女が最近のポップソングを歌ったなら俺も同じような歌でも歌っただろう。 彼女が歌ったのはアイドルの曲とはいえどちらかというとサブカル方面なものだし、 電子の妖精なんて90年代後半のアニメだ。方向性が掴みにくい。 俺を気遣かっての『何でもいい』というサインで、 無理をさせてるのではないかと思ってしまったり… ええい面倒!考えても答えが出ない。 ならば俺が歌いたい曲を好きなように歌ってやる! 「ルルルールルールールーールールールルールールー」 「??」 曲が歌の部分に入ったのに歌い出してなく、 スキャットをしているのなら怪訝な反応されても仕方ない。 結局最後までスキャットをし続けたのだった。 「……どうしてスキャットしてて歌わないのかしら?」 「この歌が使われた映画のクライマックスで使われたアレンジ曲を真似たんだ。 次はちゃんと歌うよ。だからもう一回」 そして同じ曲を流し、今度は歌詞を見ずに歌ったのだった。 「凄いですね。全く歌詞を見ていなかったのに何一つ間違ってませんでしたよ」 「昔何回も何回も聞いたからね。その時はCDもカセットもなかったから ビデオを何回も何回も再生したさ。 おかげでラストシーンとエンドロールが頭の中に入っちゃったよ。 その映画を見たのは17年前の金曜日のクリスマスの夜だったからさ、 映画のTV放送の前にやっていたバラエティ番組の生放送と合わせて ビデオに録画してどっちも何回も見たものだ」 今年のクリスマスも金曜だけどやるのは超有名SF映画のエピソード1。 最新作を上映中である関係上仕方ないが残念である。 もし今年のクリスマスも17年前に放送していた映画をやっていたなら 大佐が『人がゴミのようだ!』と言ったシーンでハモっただろうに。 「映画のエンドロールだと歌詞のテロップがなかったから、 歌詞の音はともかく詩の字で間違った認識をして、 後年CDを買っても歌を覚えているからあまり歌詞カードを見なくて、 最近歌詞を見返して間違いに気が付いたよ」 「どんな間違いですか?」 「たくさんの【ヒ】が、っていう歌詞があっただろ?」 「ありましたね」 「それの【ヒ】をたくさんの日々という意味で認識していたんだ。 たくさんの思い出深い日々、それが懐かしいのは そのどれか一つに君がいるから、っていう感じでね」 「でも実際は日々の日ではなくてあかりという意味での灯でしたよね」 「当時はそういった発想はなかったからね。 最近正しい歌詞を知って、今この歌詞のようになる運命とかを考えたら…」 「どんな運命ですか?」 「鎮守府を離れるのが夜になるのかどうかわからないけど、 夜だったら明かりとかがついてて、 それを見てきっと懐かしく思うんだろうな、って」 「そっか……」 「……ごめん、つい話しちゃって」 「いいんですよ、提督さんの昔話が聞けて楽しかったですよ」 「俺も喋ってる内に色々と思い出したさ。 当時見ていたロボットアニメのプラモデルを買って、組み立てて、 それで遊びながらテレビを見てさ…… イブも含めたクリスマスで一番楽しかったのは17年前のクリスマスの日さ。 いつまでも過去にとらわれちゃいけないんだろうけどさ」 「でも、幸せな昔の事を思い出せるのはとてもいいことだと思いますよ」 「そう言われるとありがたい。ところで鹿島はクリスマスに何か思い出は…」 「ありますよ。楽しい思い出というか、 どうして艦娘になったのかっていう理由が」 「理由?それは何だ?」 「うふふ…それは後でね」 「今教えてくれてもいいじゃないか」 「今カラオケに来てるんですから歌わないと」 「そうだった!話し込んでいてすっかり忘れていたよ」 「会話が楽しかったから仕方ありませんよ。残り時間、歌いましょ!」 その後吹っ切れたのか、俺は自分の歌いたい曲を歌いまくったのだった。 「雨が降っていたせいか湿っていて暖かいな」 「ですね…」 カラオケの後、俺達は花火大会の会場となる港に来ていた。雨は止んでいた。 「それにしても花火大会の時間になって雨が止んでよかったよ。 雨天決行とはいえ雨が降りながらじゃ花火に集中出来ないからな」 「確かに…」 「…鹿島、少し落ち着いたらどうだ?」 「…あ、ごめんなさい、本当は今日私が花火大会の警備にあたるはずでしたからつい…」 「仕方ないな…」 「職業病みたいなものですから。今日だって普通に誘ってもよかったのに、 練習巡洋艦としてのサガなのか練習とか言っちゃいましたし…」 「まあ花火大会までまだ少し時間があるからいいよ。 今警備にあたっているみんなを信じよう」 「そうですね。あの時みたいに香取姉ぇが頑張ってくれるでしょうし」 「あの時?」 「え?ああ、あなたには言ってなかったわね」 「どんな話か気になるな」 「さっき言っていたクリスマスが思い出深い理由も気になるけどな」 「まさにそれなんです。実は私が艦娘になった理由は、 数年前のクリスマスの時の花火大会で香取姉が守ってくれたからなんです。 その花火大会もここと同じく港で行われていたのですが、 深海棲艦が攻めてきて、大騒ぎになって…… 会場警備をしていた香取姉が深海棲艦を何とか引き付けていましたけど、 一瞬の隙を狙って私のいる客席に攻撃が飛んできて、 もうダメだと思ったその時に香取姉ぇが私たちを庇って攻撃を受けて守ってくれたんです。 その時の香取姉の命がけでみんなの未来を守った行動にとても感動して、 私もみんなを助けられるような人になりたいと思って艦娘になる決意をしたんです」 「それは知らなかった」 「当時の私は艦娘とは違う道を歩んでましたから艦娘になるには苦労しましたよ」 「でも今は艦娘になったんだから夢が叶ってよかったな。 もっとも、艦娘になるだけで終わっちゃいけないけどね」 「ええ。それに、艦娘になった後に世界を回っていた時にまた別の夢が生まれましたから」 「別の夢って?」 「それはですね…」 ヒュ~~~~…………ドーン! 「あっ、花火大会が始まりましたよ」 「っと、始まったか」 「……きれい……」 花火大会の開始時間になった。俺達は会話をやめて花火に魅入っていたのだった。 「花火、とってもきれいでしたね」 「ああいう花火大会に個人の立場で行ったのは久しぶりだったしな」 俺達は立場上中々個人でお祭りに行く事ができなかった。 艦娘なんかはいつ緊急出動する事になるのかわからない以上、 完全な休暇を取る事が出来る者は一度に少数だけだった。 完全休暇が取れても海関係のイベントには勤務している艦娘が警備に関わっている以上、 非番とはいえ艦娘が働かない事がバツが悪いのか行く者はあまりいなかった。 「このケーキ美味しいですか?」 「ケーキも美味しいな」 俺達は花火大会が終わった後、鎮守府に戻った。 そしてどういうわけか俺の部屋でケーキを食べる事になった。 「特製サンドイッチケーキ、喜んでもらえてよかったです」 「ケーキもサンドイッチか。君は本当にサンドイッチが好きなんだね」 「うふふ」 「今日食べたサンドイッチもとっても美味しかったよ」 「喜んでもらえて嬉しいな、えへへ……」 俺に褒められて笑顔を見せる鹿島は本当に可愛かった。 こういう素直なところも彼女の魅力である。 初めて見る人は結構見た目から彼女をS的な性格と見てしまう人が多いが、 実際は素直で優しく、気が利くいい娘である。 俺の場合会う前から『Sっぽく見えて実は素直』という事を聞いていたからか、 彼女の第一印象にSっぽさは感じなかった。 精々Sっぽいと言われてそう見えなくもないなと思うくらいである。 「今日は楽しかったですか?」 「女の子と二人で出かけるなんてなかった事だったから、楽しかったよ」 「でも、もしかしたら気を遣わせたかもしれないと思うと…」 「大丈夫だって。それに色々と悩んでも、 今後の為に役に立つ事と思えば無駄じゃないさ」 「よかった……じゃあ…こういうこと………しませんか……」 「え…………」 彼女は俺のベッドに腰掛け、服をはだけさせ、 着やせしていたと言わんばかりに豊かな胸を見せ、 リボンを取ってツーサイドアップを解いた。 「今日はイブだし……こういうことだって……」 「……どうして……」 何をするのか何となくだが予想は出来た。 しかし、だとしたら何故するのかという理由がわからなかった。 「提督さんは女性とお付き合いをしたことがないのでしょう」 「ああ、生まれてこの方、全く経験はないな。 誰かと男と女の関係になった事もね」 「…………だったら私で練習してください…」 「は?」 あっさりと認めた俺に彼女は一瞬戸惑ったが、 お返しに発せられた言葉はそれ以上に俺を戸惑わせた。 「これから提督として新泊地に赴くのでしょう? そこで艦娘達と慰安目的で男女の関係になる可能性もあるでしょうし」 提督と艦娘が肉体関係を持つ事は珍しい事ではない。 もちろん艦娘とは上官と部下の関係でしかない提督もいるが、 一人の艦娘しか愛さない者、多数の艦娘との間で板挟みになる者 半ば自らの欲望を満たす為に抱く者、艦娘の性欲の為に渋々抱く者 はたまた、両方の利害が一致して刹那的に求め合う者…… 様々な理由が存在するのである。もっとも、中には噂話程度のものもあるが、 それらはスキンシップの行き違いによるものからついた尾鰭背鰭だろう。 「別に私はそういう趣味はない……ただ快楽だけが目的な艦娘には尚更だ」 「…でも艦娘としなくても生きている上でいつかはしなきゃならない事でしょう」 「それはそうだが……」 そのいつかはしなきゃいけない事をしたい相手は今、目の前にいるのに…… 「だけど君は…」 「私も経験ありませんけど……でも提督さんの未来のためなら頑張れます。 私は練習巡洋艦ですから、これくらいは割り切って…………」 …………は?どういう…まさか鹿島も……?だけど…… 「……だがな、こういう事は、そう簡単にしていいものではないと俺は思う。 俺には割り切ってやれる自信があまりない……」 俺は何故受け入れないのだろう。相手は恋慕していた女性である。 しかもおそらくはまだ男を知らない。 相手がもしただの練習相手となる事しか考えていなくても、 あるいは相手がこれから『練習巡洋艦』としての経験を積むためか、 どちらにしろ割り切って抱いてしまってもいいのに。なのに………… 「…………提督さんは私のこと、どう思ってるんですか?」 「どう思ってるって……」 「私は……提督さんのこと……好きなの……」 「…………な…」 あまりにも…あまりにも意外過ぎて反射的にさえ反応出来なかった。 「…どうして……」 恐らく…いや、聞けるなんて生涯かけても無理と思っていた言葉だ。 自分がそんな事を言われるような男と思えなかったからだ 「………提督さんは、地上の愛と正義のために、全力で頑張っているから… そんなあなたを見ていたら、少しずつ心が動いていって… それに香取姉じゃなくて私にいろんなことを聞いてきたのは、 もしかしたら私のことを好きなんじゃないかと思って……」 鹿島に聞いたのは香取が忙しかったからというのもあるが、 鹿島に好意を抱いていたのが理由でもある。だけどどうせ無理だろう半ば諦めていて、 ほぼ純粋に地上の愛と正義の為に猛勉強に励んでいた。 「だから提督になったら私に勉強を教えてもらったお礼に 私をデートに誘ってくれるかもしれないと恋愛漫画みたいなことを考えてました」 「それはすまない…」 「誘われなかった時、本当は私が誘いたかったのに、 私が誘って、もし断られたらと考えたら自分の気持ちを出せなくて…… だから『練習』という形にして、あなたを誘ったんです。 楽しかった……本当に楽しかったです。 新天地に不安になっていたあなたが元気になった姿を見て、私も嬉しくなりました」 俺も鹿島の笑った顔を見ていたらとても幸せな気分だった。 「…そして、私の好きなものを覚えてくれていたこと、本当に嬉しかったです… …そうしている内にどんどん気持ちが高まっていって、 今日はクリスマスイブだからあなたにもしかしたら誘われるかもしれないと 期待していて、それでも誘われなくて、だから…………」 誘わなかったのは鹿島の気持ちが推し量れなくて自分に自信がなかったからだ。 まあ誘おうとしてもどうせ宿泊施設はどこも満室だろうと思って どの道ホテルには誘わなかっただろう。 「だから本気でいった……いったつもりだったのに… つい自分の気持ちを偽ってしまって…… あなたに気付いてほしいって願ったのに…… でも、自分の気持ちを偽ってあんなこと言った罰ですよね…… 自分の素直な気持ちを言わない私には…」 「……今わかったよ。君がいつも付けていたリボン……」 風呂に入るとき以外つけてるらしいという事を青葉から聞いた事は黙っておいて。 「国際信号旗を基にしたリボン……UYのリボン…… それを君が外した意味、そして俺を誘った行動の真意…… 君の真意に気付けなくて、下手に怖がってしまって、 それで君を傷つけてしまって、本当にごめん……」 「提督さん……」 「だけど君の本当の気持ちを知って、もう俺の気持ちに迷いはない。 鹿島、君の事が好きだ…大好きだ。本当に……大好きだ。 こんな俺だけど、一緒にいてくれ。ずっと……ずっと…………」 練習なんて一度もした事はない。ほとんど出たとこ勝負の告白だ。 相手の気持ちがわからなければとても言えなかったものだから少し情けないが、 だけど、ありったけの本当の気持ちだ。 「…………」 「…………」 沈黙が走る………… 「…………ぁぁ……ありがとう……本当に…ありがとう…!」 最初は言葉にならないような声だったが、少しずつ、はっきりと俺に伝え返した。 「こちらこそ…な」 俺も言葉を返した。 「…………」 「…………」 再び沈黙が走る。だが先程までの沈黙とは違い、 張り詰めたものではなく穏やかなものである。 やがて鹿島は目を閉じた。何かを期待するかのように。 それがわからないほど俺は馬鹿ではない。 気持ちが伝わった今、恐れるものは何もない。 俺も目を閉じ、自分の顔を鹿島の顔に近付けた。 キンコンカンコーン! 「!?」 急に館内放送が流れた。 『少佐、少佐、香取から話があります。今すぐ提督室に着てください。』 「一体何だ!?」 俺に呼び出しがかかった。 そういや今この鎮守府に少佐はつい最近昇進した俺しかいなかったな。 もっと言うと提督である少将の下に佐官はいなかったという状況だ。 「香取姉が……何かしら……」 いいところで邪魔されてすっかり不満顔の鹿島である。 「何かは知らないが呼び出しを受けた以上行かなきゃな」 「……後片付けは私がしておきますね」 「任せるよ」 そう言って俺はサンドイッチケーキを一つ食べてから提督室に向かった。 「お疲れ様です」 走ってきた俺を大淀が迎えた。この鎮守府に今まで佐官がいなくても 色々とやっていけるのは彼女の存在が大きい。 「それにしても君はよくあの放送で来たな」 「言ったでしょ、少佐って言うだけで来るって」 「何かは知らないですけど……香取は何の用で私を……?」 「私たちも知らないわ。ついさっき聞いて、 たまたまいた日向さんと一緒にこうして集められたの」 「まだ香取は来てないみたいだけど……」 香取はまだみたいだ。俺は待っている間に服と息を整えていた。 「おまたせしました」 そうこうしている内に香取がやって来た。 「みなさん揃いましたね。日向さんもいましたか」 「少佐や大淀、明石を呼んだ理由は何だ?」 「それは…」 「香取姉っ!」 「鹿島!?」 香取が話し始めようとした時、鹿島が入ってきた。 ツーサイドアップはリボンではなくゴムバンドで止められていた。 「鹿島、一体何なの…」 「香取姉っ、私を提督と一緒にいさせて、お願い! どんな手段を使ってでも……私と提督を一緒に…」 「提督!?」 大淀達が驚いた顔をした。彼女達は何も知らされていないようだ。 「……いいわよ」 「え…」 あまりにもあっさりと認められて鹿島は拍子抜けしていた。 「…………やったあっ!提督さん、新泊地へ行っても一緒にいられますね!」 「あ、その話ですけど、それはなくなりました」 「えっ!?」 「大淀達には伝えていなかったけど、 新泊地の提督に先日少佐になったばかりの彼を派遣しようとしていたの。 でも新泊地の近くに強力な深海棲艦の巣が発見されて… それで内定していた少佐の代わりに少将が行くことになったの」 「それは賢明な判断です」 正直艦隊指揮未経験の俺に強力な敵と戦えとか無理である。 つーか香取が鹿島の頼みをあっさりと聞いた理由はそういう事だったのか。 「じゃあこの鎮守府の指揮は誰が執るのですか?」 「少佐が執るのよ」 「なんですって!?待ってください。私のような新米提督が、 このような大所帯の鎮守府を指揮するなど…」 「大淀がついているわ。ね」 「え、あ、はい…」 大淀も困り気味だった。 「この鎮守府は艦隊決戦担当ではないから大淀がサポートすれば充分動くわ」 「で、ですが…」 「これは正式な辞令よ」 香取から辞令を見せられた。そこには新泊地の部分が訂正されて この鎮守府の提督に俺を任命すると書いてあった。 「俺が……この鎮守府の提督に……」 「不安か。だが心配することはない。 この鎮守府には大淀以外にもたくさんの優秀な艦娘がいる。 君は一人で抱え込みかねないが、もう少し他人を頼ってくれ。 頼ることは悪いことではないからな」 「……日向、俺の不安を見抜いていたのか…… そして俺の不安を消すように道を示して後押ししてくれた…… …やはりあなたは師匠だ…」 日向は一見瑞雲マニアな変人という印象を受けるが、 要所要所で人に的確なアドバイスができる。 師匠と呼ばれているのも、ネタにしている意味ではないのだろう。 「どうやら受けてくれるみたいですね。ではこの鎮守府と鹿島を頼みましたよ」 そう言って香取は一足先に新泊地へ行った少佐のサポートの為に鎮守府から出て行った。 「サンドイッチケーキ、本当になくなっていた……」 「今度作ってあげますから」 香取が出て行った後、俺達は明石に冷やかされた。 サンドイッチケーキを一緒に食べていただけという多少の事実を伝え、 これ以上詮索されないように、逃げるように自室に戻った。 「いや、よくもあれだけのケーキ食べられたなあと思ってな」 「女の子にとってスイーツは別腹なんです」 「まあそう言われてるな」 「別腹ですから、今だって他の物を食べられますよ……」 「……何だその目は?」 「さっきは邪魔が入っちゃって、途中までしかできませんでしたから、 今から続き、しましょ。うふふっ」 「続きか……」 「嫌なんですか?」 「そんなわけはないさ。ただ、こういうのは、なんというか、 結婚してからする方がいいんじゃないかと思ってて……」 「さっきは乗り気だったじゃないですか」 「それはそうだけど……」 「そんなに言うんなら、結婚しちゃいますか?」 「は?」 何を言ってるんだと言いたくなる。 いくら俺が恋愛と結婚を完全に一直線に見ていたとしても、 気持ちが通じ合ってすぐに結婚とか、周りから見たら色々言われそうだし、 鹿島と付き合いが物凄く古いならまだしも、 出会ってからで考えてもそんなに年数は経ってないし…… 「あの時は余裕がありませんでしたから結婚してなくても、 って思ってましたけど、今はもう気持ちが通じ合っていて大丈夫ですから」 「大丈夫と言われても……そりゃあ俺は結婚には反対じゃない…… つーかむしろしたいのだが、準備とか結構……」 「じゃあ籍だけでも入れましょう。それでいいでしょ」 「あ、ああ……」 まさか彼女がここまで積極的になれたなんて。 「本当に後悔しないな」 「大丈夫です。私の心の天秤は既にあなたに傾いていますから。 たとえ困難な道だとしても、今の私に迷いはありません!」 自分の星座を基にした殺し文句だ。 俺も自分の星座に関係するようなカッコつけなセリフとかを言ったりした事もあるが、 彼女はそんな俺を見てそういう言葉が好きだろうと思ったのだろう。 ぶっちゃけ誰が聞いてもほとんどの人はそう思うだろう。 でも後半のセリフはどう考えても蠍座のあの人のセリフが大元だと思うが…… 「明日は……じゃなかった。日付が変わりましたから今日ですね」 「今は12月25日……クリスマス当日だな」 「お休みですからその時に色々と調べておきましょう。 あなたが提督としての仕事をするのは、年明け以降になるでしょうからね。 それまでは大淀さんが頑張ってくれますよ」 大淀、すまぬ…… 「それじゃ今日はもう寝ますね。おやすみなさい」 「おやすみ……ってせめて部屋に戻ってくれ!」 俺のベッドでしれっと寝ようとした鹿島を無理やり引き起こし、部屋に戻らせたのだった。 「やっとあなたと一つになれるのですね……私……嬉しい……」 25日、クリスマスの夜、俺はついに鹿島と一つになるのだ。 とりあえず入籍は婚姻届さえ出しておけば、不備さえなければ一応受け止めてくれるものらしい。 必要な戸籍なんかも届け出て『その日に入籍しました』とするだけなら絶対必要ではないらしい。 ただ戸籍等がないとその後の手続きに困る為、なるべくなら一緒に出した方がいいものだ。 しかしなんというか無茶なものである。無茶は俺の専売特許になるだろうと思っていたが、 この鎮守府には俺の予想を遥かに超えた無茶な方々がゴロゴロいた。鹿島もその一人だ。 まあ他のみんなからすれば俺も随分無茶してるなと思うだろうけど……なんだかなぁ…… 「もう…恥ずかしいんですか?これからもっと恥ずかしいことになると思いますよ」 「そうだな、もう迷ってなんていられない。 俺は心が燃えている限り進み続けるって決めたんだ。だから!」 「ふふっ」 鹿島が微笑み、そして目を閉じた。ここから先は練習なんか出来るものではない。 少なくとも、今からする事は、今からの一回しか出来ない事である。 今度は邪魔されないだろう。いや、邪魔されたって…… 俺も目を閉じ、彼女の唇に自分の唇を重ねた。 とても柔らかくて、暖かな感触が唇に伝わった。 ただ唇を重ね合わせるだけ。だけどそれだけでもとても心臓がドキドキした。 この時の気持ちはもう二度と味わえないだろう。 正真正銘初めての、一番最初のキスである。 数を重ねていく内に今のような気持ちは薄れていくかもしれない。 だけどどんなに小さくてもこのときめきを感じる心だけは持ち続けていたい。 俺はそう思いながら彼女をそっと抱きしめたのだった。 「んっ…………これが……キス……か……」 鹿島から唇を離した。彼女は 『お前の言う言葉じゃないだろそれ』 って突っ込みたくなるような事を鹿島は言った。 彼女はこれも初めてという事か。俺に緊張が走った。 「次は……こっちにお願いね……」 彼女は少し恥ずかしそうに胸を寄せて上げた。 あんな無茶やっておいてこれは恥ずかしいのか。 まあ『それはそれ、これはこれ』なんだろうけどさ。 俺は左手で彼女の右腕を揉みながら彼女の既に固くなっていた乳首を咥えた。 「ん……」 彼女の声は少し艶かしかった。 俺は唇とは違った柔らかさと暖かさを持った乳房を弄りながら、乳首を口で刺激した。 「んん……」 声が先ほどよりも艶かしくなった気がした。俺は右手で彼女の秘部を優しく触れた。 「ひゃっ!?」 誰にも触らせた事のないところを触られたのだ。 反応しないのがおかしい……のかもしれない。 俺は彼女の声がどんどん艶かしくなっていると気付き、刺激を強くしていった。 乳首を吸うだけではなく、舐め回したりつついたり、唇で少し強く甘噛みしたりし、 右手は少し大きくなってきていた固いものを強く刺激しないよう気をつけて刺激した。 正直言って自分は女性経験なんてない。そういう店にも行ったことはないし、 そもそも女性の裸を生で見た事さえもない。 練習とか全くしてなくて全て手探りだった。今の所それが好調なようだが…… 「きゃあっ!」 彼女から悲鳴にも近い声が上がった。もしかしたら強く刺激しすぎたかもしれない。 俺は固いところの刺激をやめ、穴の部分を攻めようと小指を使った。 彼女も未経験である以上中指も人差し指も無理だろう。 俺は少し湿り気を帯びてきたそこを手探りしつつ、 凹んでいる場所を発見し、そのまま小指にゆっくりと力を入れた。 「あ、なん…か、入って……っ」 それなりに濡れていたのか、少しずつだが入っていった。 俺は進まなくなるまで突っ込み、引き出す事をゆっくりとだが繰り返した。 それを繰り返している内に水気が増え、音もたってきた。 「やあっ……なんか……うぅ……」 彼女の声が一層艶かしくなった。その声が俺の挿入欲を引き立てたが、 今彼女に突き入れてもおそらくただ苦しめるだけだろう。 俺は我慢して、彼女の秘部を口で刺激することにした。 「ああっ、ちょ……っ……そこは……」 普段おしっこする所を舌で舐められているのだ。驚くのも無理はない。 俺もどちらかといえば潔癖な方ではあったが、今の俺にはそんな気分はなかった。 ただ彼女の穴という穴……不浄な穴も、清らかなヴェールに包まれた穴も刺激し続け、 極上の珈琲豆でさえも足元に及ばないような雛豆を味わった。 「もう……これ以上は……っ!!」 鹿島は強い力で俺を引き離した。 彼女は艦娘とはいえ艤装がなければただ身体能力の高い娘であった。 普通の女性相手なら不意を突かれても堪えられただろうが 鍛えた女性相手では構えてなかった事もあって簡単に離された。 「ッ、鹿島っ!?」 「私ばかりしてもらうだけじゃ……いや……今度は…私も……」 そう言って彼女は既に大きく張り詰めていた俺のちんちんを握り、口で咥えようとした。 「待ってくれ!」 「え…どうしてですか?気持ちいいと思うのに…」 「確かにそうだと思う。けど、今この瞬間は今しかないんだ。 初めてなのだから、せめてここに全部……」 俺は彼女のお腹を指差した。生命の源が本来吐き出され、受け止められる場所…… せめて初めての時だけはそこに全てを出したかったからだ。 「…………来てください。もう、大丈夫ですから……楽になって……」 そう言って彼女は俺のちんちんを自らの秘部に触れさせた。 彼女は恐れているのだろうけど、それ以上にもう我慢しきれない俺を心配していた。 「…………わかった。それじゃ……力を抜いてくれ……」 恐らくまだ十分ではないかもしれないが、もう限界に近かった。 これからする事ははじめてどうしがする事。 練習なんて本当にできない。精々イメージトレーニングするくらいで、 実践的な練習なんてできない。 『練習』してしまえばそれはもう『本番』なのである。 二度とやり直しのきかないものだ。 失敗するかもしれない……というか成功するなんてほんのひと握りだろう。 それでも……それでも俺達は………… 俺は彼女に導かれるままにちんちんを挿入していった。 「くうっ……ぁ……ぁ……」 彼女は一瞬力を入れたようだったが、すぐに力を抜こうとしていた。 俺を簡単に受け入れる為だろう。しかしあまり力が抜けているようには思えなかった。 しかしそれで彼女を責めるのは酷だろう。彼女は初めてなのだ。 緊張して硬くなってしまうのも無理はないだろう。 俺だって我慢するのがかなり難しい。しかし男のそれと女のそれは一緒にはできない。 「あくっ……ぅぅ……」 彼女の声からは艶めかしさが消え、苦しむような感じだった。 なかなか入らず、俺も限界に近づきかけていた。 「……すまない、一気に行かせてもらう……」 「……はい、来てください」 彼女も苦しみから逃れたいのか、 それとも苦しむ自分を見せて俺も苦しめたくないのか…… このままでは埒があかず、彼女が望んだのなら、 もう躊躇う必要はないかもしれない。 俺は覚悟を決めて力を込め、彼女に突き入れた。 ブツッ!! 「!!ッーーーー!!?!」 何かを破ったような音と感覚がして、彼女の声にならない、 …いや、出すまいとした叫びが聞こえた。 結合部を見るとそこから赤い雫が流れ落ちていた。 俺のちんちんは彼女の純潔を破りさり、奥深く入っていった。 そこは今まで感じたことのないくらい気持ちが良かった。 暖かくて湿った感触、締め付けがもたらす快感。 「ごめん…もう……」 「っ……きて…くださ…ぃ……」 痛みに耐えながら精一杯受け入れようと声を振り絞る彼女。 彼女の許しを得たと思ったとたん、俺の限界はあっさりと訪れた。 ドクンッ!ビュクンッ!ドビュルルルッ!! 自分一人で欲望を吐き出す練習をしていた時とは比べ物にならないくらい気持ちよかった。 ドロドロした熱いものが、勢いよく、大量に彼女の中に吐き出された。 430 :リボンに包まれた本当の気持ち:2015/12/25(金) 22 57 37 ID F.hV5l7U 「ぁぁ……」 「んん…………熱いのが……ビクビクって……ぶつかって……」 体内に迸るものを彼女は感じていたようだ。 彼女のあらゆる一挙一動が、俺の射精欲を更に高める。 ビュルルル!ビュルルル!ビュルル! 女の子と、それもとても大好きな子と一つになるというのは これほど気持ちのいいものだったのか。 本当に…本当に今まで感じたことがないくらい気持ちよかった。 「はぁ……はぁ……」 「うぅぅ……」 どれくらいの時間が経ったのだろう。気がつくと射精は終わっていた。 そして彼女は俺をおぼろげな目で見ていた。 「……」 俺は何も言えなかった。自分だけ勝手に気持ちよくなってしまって…… 「ぁ……あの……気持ち良かった…ですか…?」 「…ああ」 自分一人だけ気持ちよくなったなんて許せない事だが、 ここで否定してしまえば彼女を傷つけることになってしまう。 俺は気持ちを素直に伝えた。 「よかっ…たぁ……」 彼女の顔からかすかに笑みがこぼれた。痛いだろうに、苦しいだろうに…… それでも俺を気遣ってくれた彼女の心が俺を苦しめると同時に有り難さも感じさせた。 「…ふふっ、あなたの顔、とても気持ちよさそうでしたよ」 「ああ……」 「……よろしければ…もっと動いても…いいですよ」 自分が苦しくても俺の事を考えてくれる。 だがいくら甘えられたとしても、甘え過ぎる自分を許せそうにない自分がいて、 俺は動こうとしなかった。ちんちんが小さくなっていたのだから動きようもなかったけど。 「あ……」 「髪…とても綺麗だな……少しクセっ毛だけどサラサラで、ずっと触っていたい」 俺は動かず、彼女を抱きしめ、暖かさと鼓動を感じながら髪を撫でていた。 「嬉しい……髪を褒めてくれて……本当に………ありがとう……」 彼女の声からは苦しみが薄れ、万感の思いで感謝しているようだった。 俺は動く事なく、彼女を体全体で感じていた。 やがてまた彼女の中に入れていたちんちんが固くなってきた。 「また…私の中に……感じます……もっと、動きたいですか……」 「許されるならね…」 「いいですよ…私で気持ちよくなって…ください……ね」 「わかった。やらせてもらうよ」 あまり気遣いすぎても逆に彼女を暗い気持ちにさせるだけだ。 だったら彼女の言葉を信じよう。 最初に入れた時はすぐに出してしまい、動く事ができなかった。 動くのはこれが初めてである。俺は腰を前後に動かした。 じゅぷっ……じゅぷっ…… しばらく入れられていた事により馴染んだのか、 彼女の精神的な悦びが愛液を分泌させていたのか、 多分処女を奪ってすぐに動かしてしまうよりもなめらかに動いていたかもしれない。 粘膜と粘膜が擦れ合う感触がとても気持ちよくて、 動かすたびにそれが増幅していき、どんどん腰の動きが激しく早くなる。 「かぁっ……ん……くっ……」 彼女は恐らく必死に耐えていた。最初の時とは違い馴染んできていたとは言え それは完全ではないだろう。まだ彼女にある緊張感が快楽よりも勝っているようだった。 そして俺が彼女を気遣おうとする気持ちよりも自分が快楽を得ようとする気持ちも…… 明朗さを失いながらも人を想う気持ちを失っていない彼女に俺は甘えているようだった。 そして二回目もまもなく訪れた。もうこらえきれないと感じ、思い切って腰を打ちつけた。 ビュルルルルーーーーッ!! 一度目の時とは違い、粘度が少なかったのか、勢いよく放出される感覚だった。 ビュルルーーーッ!ビュルルーーーッ!! どろりとした感覚とは違う、勢いがもたらす感覚は一度目とはまた違った感覚を与えていた。 「ッーーーーー!!」 彼女は脚で俺の腰を挟んでいた。まるで絶対に逃がさぬかのように、 全てを絞り尽くそうとするかのように、強く。 ビューーッ! 永遠とも感じた射精感に俺はまた快楽に酔いしれていたのだった…… 「俺だけ気持ちよくなってしまった……」 「初めてだから、仕方ないですよ。男の子ですから。 女の子が最初から気持ちよくなるなんて、 やっぱりそんな都合よく行きませんね」 「それはそうだろうけど…」 「セックスの練習なんてしてませんし、 そもそもはじめてどうしなんて練習のしようがありませんもの」 「まあ、確かに」 「でも私の中にあなたの熱い想いがたくさん……とても嬉しいです」 行為が終わり、彼女は徐々にいつもの明朗さを取り戻していた。 「受け止めてくれて…ありがとうな…」 「えへへ…………これからももっとしていきましょうね。 していけばきっといつか二人で気持ちよくなれますよ」 「そう信じるよ」 「……ねえ。いつか平和な海が戻ったら、一緒に遠洋航海に行きたいですね」 お腹を優しく撫でながらうっとりとした目で微笑んでいた。 もしかして今日はその日だったのか…… いや、後悔なんてない。父親と母親を早く安心させたいし、 それにもし二人の愛の結晶が実ったのなら、 きっと未来への希望がもっと沸くはずだ。 「行きたい所いっぱいあるんです!きっと…きっと行きましょう!」 「ああ、一緒に行こう。俺はインドア派だけど、 でも君と一緒だったらどこにでも行けそうだよ。 俺達の手で、地上の愛と正義を守り、静かな海を取り戻してみせるさ!」 「うふふ、期待できそう。私、楽しみにしています」 鹿島の柔らかな笑顔が俺に勇気を与えてくれる。 君がいるから、どんな困難にも踏み出していける。 若さに任せて色々と突っ走ってきたけど、 もしかしたらいつか壁に当たってしまうかもしれない。 それでも未来を信じて生き続けようとする意思が、 新たなる時代を作り出していくと信じている。 世の中練習じゃどうにもならない事、練習なんてできない事、 そんな事が沢山あるだろう。 だけど生きてきた中でやってきた事から糸口を見つけ出し、 そして希望を信じる事で前に踏み出していく。 そう、未来を作り出していく為に―――― ―終― +後書き 434 :名無しの紳士提督:2015/12/25(金) 23 03 46 ID F.hV5l7U 以上です 鹿島は大鯨とは違い一目惚れではありませんでしたが、 色々見ていく内に大鯨や鳥海に匹敵する存在となっていました 今回のイベントはスルーのつもりでしたが、 鹿島の波動に魅入られてしまい、12月に入ってからたったの二日、 時間にして7時間くらいでクリアして鹿島を迎え入れたほどです ちなみに鹿島を迎え入れた時の第二艦隊のMVPは鳥海でした(どんな活躍だったかは覚えていない) 長々と失礼しました。それではまた これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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353 :鎮守府慰安労働 小ネタ:2015/12/17(木) 02 15 38 ID mOdTVJrk 「あの、東さん。こんなことは良くないと思うんですが……」 「そう言うな。俺だってできればこんなことはしたくない、だが必要なことだ」 「確かにそうかもしれませんが、こんなことをするなんて」 「俺が頼んだことだ。それに海風も手伝うと言ってくれた」 「そうですけど。うぅ~……」 恥ずかしそうに顔を赤らめ、東をなだめようとする海風の抵抗も無意味に終わった。 椅子に腰掛けた状態の海風の前に跪いた東は、落ち着き払った声と共に腰を折る。 思わず内股になる海風の表情は、今にも火を吹き出しそうなほど真っ赤だった。 普段の落ち着いた姿はどこにもなく、ただ羞恥に身もだえする可愛らしい少女でしかない。 それもそのはず、あろうことか東は海風の太ももの間に顔をうずめているのだ。 あえてどちらも口にはしていないが、海風の下着ははっきりと見えてしまっているだろう。 しかし見えることも見られることも互いにわかっていて、意識しない方が無理である。 細くもちょうどよい肉付きの海風の太ももに東が触れるか。 あるいは太ももどころか下着に東が触れてしまうか。 どちらにしろ海風からすれば経験したことのない状況であり、堪えがたい羞恥に襲われていた。 しばらく東の頭を押さえていた海風が、羞恥に耐え切れずに口を開く。 「せめて入渠だけさせていただけませんか? 遠征帰りで汗かいてるんです」 「それでほのかにスカートの中が温かいのか。むしろそれがいいとすら感じてしまう」 「もういやです~! やっぱり変態さんじゃないですか」 「……それを確かめるために手伝ってもらってるんだ」 不意に我に返った東は、体を起こして海風を見上げた。 改めて目が合うとお互いに気恥ずかしくなったのか、ごまかすように視線を逸らす。 事の始まりは東が青葉に襲われた際、脚フェチに目覚めてしまったのではないかと言う疑心である。 慰安夫として様々な権限を新たに与えられた東だが、おかしな性癖に目覚めたくはなかった。 浦風、青葉、大和とそれぞれの艦娘との関係は、どちらかというと東は襲われた側である。 しかしその一方で“よかった”と思わないわけではなく、肯定したくはなかった。 そのため海風に確認を取ってもらいたいといったのが始まりで、事ここに至る。 +後書き 354 :鎮守府慰安労働 小ネタ:2015/12/17(木) 02 16 42 ID mOdTVJrk 続けたいけど続くかどうかわからない そもそも海風が未着任だから性格があってるかもわからないので、キャラずれてたらごめんなさい というわけで話が続いたらまた書きに来ます、それでは これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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78 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 19 30 26 ID LYQoKMoQ 私はここに赴任して半年の艦娘です。 前線の移動に伴い本土を飛び出して、同盟国に配置された某基地にて勤務する事になりました。 それは別にいいのですが、困ったことに南洋の風に当てられたのか、日本を離れ寂しくなったのか、司令官さんがかなりの女好きへと変貌したのです。 仕事中にも私の胸の谷間を見たり、触ったりしてくるのですが、最近になって外食に誘われるようになりました。 私は「日本にお待ちの方がおられるでしょう」と言って断ってましたが、何度も誘われたので、しかたなく行くことになりました。 かなり飲んでしまい、司令官の車で帰る途中に、「明日は非番だし、もう一軒どうかな?」という誘いに、酔いが廻っていたこともあってか、断るべきところ 「ええ、構いませんよ」と安易に了承してしまったのです。 今思えばそれは最後の確認だったのでしょうけれど、それを酔いを言い訳に私は受けたのです。 今では外から来た軍人しか利用しない元観光客向けのオープンバーに到着し、メインバーより離れたテーブルに通されました。 一杯、二杯飲み、たわいない話に盛り上がって、 もうそろそろ帰る時間かしら?と思った時、司令官が私の手を触ってきました。 彼は無言で手を絡めて、私を見つめてきたのです。 その瞬間、私は艦娘としてではない本能のまま、彼の唇に自分の唇をあわせていました。 お互いを人として欲している感じが伝わるほど舌を絡ませ、音がクチャクチャと聞こえ、私は知らない間に、彼のひざ上に乗っけられて囁かれた一言に、黙ってうなづいたのです。 部屋に入り、ソファ-に座らされ、服に艤装を脱がされ、下着も外され通信エラーが発生した為、 お手数ですが、オンラインゲームトップより ゲームの再開をお願いいたします。 79 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 19 39 08 ID T8KF2H8Q 78 そういう背徳もの大好き!!ねぇ大好きだから!!最後まで書けよおい!!大好きだから!! 80 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 19 49 38 ID RzBguBGI 78 一瞬何が起こったかと思ったwww 81 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 20 03 14 ID s8drXE1Y 78 このやろうwww 82 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 20 58 36 ID PN4MuKQs 自然すぎて一瞬続きを探しちまったじゃねえかこの野郎w 83 :名無しの紳士提督:2014/08/24(日) 22 17 46 ID HteUtQEA イイハナシダッタノニナー 自然すぎて理解するのが遅れたWWW 84 :名無しの紳士提督:2014/08/25(月) 04 48 42 ID Vzk5uU1M リロードしなきゃ…(使命感) これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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この関係をなんと例えようか。 只の傷の舐め合いか、気持ちの伴わない行きずりの性交か、はたまた気が狂った者同士の気の狂った行動か。 いずれにしろ、コンクリート打ちっぱなしの壁にベッドのみが置かれた殺風景な部屋で叢雲と提督は事に及んでいた。 そそり立ったイチモツに舌を這わせて、時折反応を見るように上目使いで提督の顔を窺い、愛撫する場所を変えていく。 裏筋へ啄むように口付け、舌を這わせれば、提督の口からくぐもった声が漏れ出す。その様に満足げに口を歪ませて、トロトロと体液が溢れ出るそこを舌で舐める。 軽く歯を立てると流石に痛いのか、提督の口から非難の声が上がる。謝罪の言葉を述べながらくすくすと笑えば、呆れたような言葉と吐息が返ってくる。 気をつけるわ、と返しながら、亀頭をくわえ込み、右手で竿をしごきあげる。わざとらしく水音を立てながら、時折奥までくわえて、全体を舐めあげていく。 何度も及んだ仲だ、相手のどこをどうすればたまらないかは既に知り尽くしている。 いよいよ射精に至る、というところで不意に叢雲がフェラチオを止める。 どうしたのかと提督が訝しげな視線を送っていると、上に跨がりこっちの方が好きでしょ?と自身の割れ目に自身の割れ目に亀頭をあてがう。 まだ毛の生えていないそこは既にしとどに濡れており、幼さが残る身体と酷くアンバランスだった。 くちゅりと亀頭を叢雲の中へと入れてやれば、彼女の口から短い喘ぎと息が吐き出される。 その口に食らいつくように口づけながら、腰を一気に進める。 腕の中で跳ね上がり、上へと逃げようとする叢雲の身体を逃がさないように抱え込んで、対面座位の体勢を取りながら、少し乱暴に揺さぶる。 舌を絡めて、軋むベッドと接合部から聞こえる淫らな音を聞きながら、貪る様に動きを速めていく。 絶頂の寸前、背中に爪を立て名を呼ぶ叢雲に抱き締める力を強めながら、提督は彼女の中へ精を吐き出した。 いつまで続くのかしらね。 性交のけだるさに包まれながら、叢雲がぽつりと呟く。 お互いが飽きるか、あるいは死んだ時だろうな。 サラサラと叢雲の髪を梳いていた提督が興味なさげに応える。 ふぅん、とどことなく不満げにする叢雲に提督は事も無げに続ける。 どんなに愛し合って体重ねようと、別れる時は一瞬なんだ。特に俺達みたいのはな。 戦場に出て、傷付いて、それでも帰ってこれてはいるが、それがいつまでも続くと保証はない。 お前が死んだら、すぐに忘れてやるさ。と嘯く男にでしょうねと返しながら、身体を寄せて瞼を閉じる。提督もそれに倣って、目を閉じる。 この関係を何と例えようか。微睡みながら思う。 恋人と呼ぶには疎遠で、行きずりにしては情が深くなりすぎて前にも後にも進めやしない。 (ああでも、もうどうでもいいか) 考えた所で何かが変わるわけでもなく、身近に自分以外の体温を感じながら、どちらからともなく眠りに落ちていった。
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467 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/16(月) 00 17 42 ID 2t3n4lZQ 1回目の絶頂の後も、容赦は無かった。 陸奥の柔らかな唇が彼女のそれに重なる。甘い大人の味、同姓との倒錯に酔った瞳が陶然となった瞬間、陸奥の舌が右の耳を捉える。 右と左の耳穴を同時に陸奥の舌に犯され、ぴちゃ、くちゃ、という音で脳内が一杯になってゆく快楽とくすぐったさに思わず彼女は声を上げ、 全裸で転がった寝台の上、持ち上げられたままぴんと伸びた両足の指先を、陸奥の手指と舌とが丹念に一本ずつぴちゃぴちゃと犯し続ける。 やがて軽く開かされたままとろとろに熱くなってしまった中心に、陸奥が形の良い唇をぴったりと付け、啄むように同姓の性器、花弁と秘芯とを吸い始める。 思わず仰け反った頭を受け止めた陸奥に、両手を頭上で軽く拘束されたかと思うと、左右から胸を押し付けてきた陸奥が両方の脇の下をちろちろと舐め上げ、 快楽に揺れる彼女の乳房を細く美しい指先で撫でさすり、色づき勃ちあがった先端をつまみあげ、嬌声を上げさせながら逃げ場なく絶え間なく愛撫する。 大きなベッドの上、6人の陸奥が。 6対の柔らかく揺れる乳房が。 6つの艶かしい舌が、12本のしなやかな腕が、60本の白魚のような指が全身同時に与えてくれる快楽は、 とてもとてもこの世のものとは思えないほどで。 普段の姿は何処へやら、雌犬のように息を荒げ、だらしなくピンクの舌を伸ばし唾液を滴らせた中央の娘の口腔は絶え間なく甘く呻き。 背を反らし髪を振り乱して感じる裸体は、陸奥たちに全身に与えられる絶頂に汗を散らし、悶え、脳を痺れされる快楽に震え続けた。 本来は解体か強化材料に回されるはずであった彼女たちを、文武に強く美しい、息の合った警備や雑務にと提案したのは誰であったか。 だが元々、強い情熱の火種を抱えた性格でもあり、それが6隻。与えられた古い地下室での、自発的な特別『施設』運用開始までに時間は掛からなかった。 必然的に強い緊張を強いられる、年頃の娘の集う鎮守府に、その『施設』その『火遊び』は全く公然の秘密として根付いた。 噂では提督までも人目を忍んで訪れることがあるという。 そして、今夜も。 快楽の予感に、熱い火遊びの期待に胸を高鳴らせた艦娘の手が、そのドアをノックする――。 468 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/16(月) 00 18 21 ID 2t3n4lZQ 文字通りむしゃくしゃして書きました後悔はしていない むっちゃんに恨みはない ながもんにも罪はない たぶん全部ヒエーが悪い 469 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/03/16(月) 00 51 36 ID SBhCJjL2 468 GJ! これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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「千代田……」 背後から甘い呼び声と共に、吐息が首筋に吹きかけられる。 それだけで、全身に走る微電流。千代田はその心地良くも刺激的な感覚に、うっとりと目を閉じた。 続けて、千代田の両脇腹に手が当てられ、それ素早く胸へとあげってくる。 豊かな胸にゆっくりと沈み込んでいく指。そのうち左右1つずつが、服の上から敏感な乳首を探り当てた。 「あん、千歳お姉、そ~ゆぅのは二人の部屋で……」 さすがにいつ誰が通るかわからない鎮守府の廊下でコトに及ぶのはマズイ。 最後の理性を振り絞ってそう言うと、千代田は身をよじって背後を振り返った。 「きゃああああああああっ!!」 廊下の端から端まで届くような悲鳴をあげた。 いや、艦娘たるもの、悲鳴だけで済ますはずもなし。 背後を振り向きざまの肘打ち、続けて股間を狙って前蹴り。そして身の丈ほどもある緑色の機体格納箱を横殴りに振り回す。 その全ての攻撃を軟体動物じみた奇怪な動きでかわした提督は、乱れた髪をかき揚げながらわきわきと両手の指を動かす。 「はっはっは! どうだ千代田、私の声帯模写も磨きがかかってきただろう!」 「くだらない宴会芸に磨きかけてんじゃないわよセクハラ提督! 仕事しなさいよ、大和と武蔵がタンクの底の燃料まで飲み干そうとしてるわよ!」 「これも私の仕事のうちだ。改2になったお前たち姉妹の発育具合を触診するのも……大和と武蔵がなんだって?」 「早く行かないと駆逐艦用の分まで平らげるんじゃないの?」 むむむ、と提督は顎に手をあてて考え込んだ。 「大和・武蔵のおっぱいを維持することを考えれば、多少の浪費には目をつむらねばなるまいが、未来のおっぱいのために投資することも大事……そう言いたいのか、千代田!」 「うっさいこの変態! あと千歳お姉にまでセクハラしたらありったけの艦爆で絨毯爆撃だかんね!」 フ、と提督は意味深な笑みを口元に浮かべた。 「それを言うのは一日遅かったな」 「ええ? ちょっとそれどういうこ」 言い終わる前に、提督はくるりと回れ右して廊下を走りだした。 「ちょっと待ちなさい! お姉に何をしたのよ!?」 「はははは逃げる島風に追いついてスカートをめくれる私についてこれるものかっ」 巨大な機体格納箱をうっちゃっておくこともできず、さりとてこんな重量物を背負ってまともに走れるはずもなく、千代田はあっという間に提督の姿を見失った。 「もおお~!」 足で床をガンガン踏み鳴らしながら、千代田は歯ぎしりする。 「なんであんなのが提督やってんのよ! 軍紀が乱れるってレベルじゃないでしょ!」 「どうしたの千代田。さっき提督がキラキラした笑顔で走っていったけど」 廊下の曲がり角から、ひょいと千歳が顔を出す。 千代田は走っていき、姉の身体に抱きついた。 「千歳お姉、あの変態提督に変なことされなかった? もう一緒に軍法会議に突き出そうよ」 うんざりした声で言う千代田の背中を、千歳はぽんぽんと叩いた。 「まあまあ。あの人以外に適任がいないからしょうがないじゃない。それに、意外と指揮は優秀よ。進出・撤退の判断も的確だし……」 そう言われて、千代田はしぶしぶ頷いた。 常識を超えた存在、深海棲艦に唯一対抗できる艦娘たちも、また常識を超えた存在だ。 これまで教わってきた物理法則も海戦戦術も否定され続ける現場に、普通の士官はまず一ヶ月で身体を壊す。 敵にも味方にも完全に適応して半年以上、艦娘たちを指揮できたのは、あの提督が最初だった。 「お姉は、提督が私たちを受け入れてくれたのは、変態だからだっていうの?」 「さあ……普通に考えれば、『女性』だからだと思うけど。黙ってじっとしている限りは、美人さんよね、提督は」